Invited talk at IICEHawaii2017

This page is for my talk at IICEHawaii2017: The IAFOR International Conference on Education—Hawaii 2017, held on January 8–10 at Hawaii Convention Center (Honolulu, HI), titled:

Developing and implementing an English for Specific Purposes syllabus for business majors in Japan

Abstract:

English is a compulsory subject in secondary education in Japan, but most students, as well as teachers, do not have a clear goal for learning it because the number of people who actually need English in their lives is rather small. However, there is a certain demand for training of English for Specific Purposes (ESP) in such fields as engineering, medicine, and business, where communication in English is sometimes unavoidable. Such a demand is best accommodated at universities and colleges where the curriculum is set to help students develop skills to work in certain professions. In this talk I will first provide an overview of research and practice in ESP in Japan. I will then share my own experience as a teacher and curriculum developer at my workplace, where students learn English for business purposes.

Keynote slide:

Conference website:

http://iafor.org/conferences/iicehawaii2017/

(またまた)振りかえる

大晦日に1年を振りかえるのも今年で3年連続。さて、2016年はどんな感じだったでしょうか。

啓蒙的な活動

研究者としては致命的なぐらい書くことが嫌いな僕ですが、今年は共著で一冊本を出しました。詳しくは以下の記事をご参照ください。

本を書く

『はじめての英語教育研究』というタイトルで7月に出版しましたが、この本を出すきっかけとなった研究法セミナーは2005年に始まったので、本の完成まで11年かかったことになります。フルタイムの研究者として過ごしてきたのとほぼ同じ時間をかけたわけで、感慨深くもありますし、ひとつの区切りがついたとも感じています。

客員先で修士論文の指導をしていることもあり、研究法については折りに触れ説明する機会がありますが、これからは「『はじめての』を読んでおいて」と伝えることで済ませられると期待しています。

本といえば、もう一冊共著の本の執筆が進んでいます。こちらはタスク・ベースの言語指導(Task-based Language Teaching: TBLT)に関するもので、僕の貢献は微々たるものなのですが、この本が出ることに大きな意義があると思っています。これについては、編者も含めた共著者をうまいこと焚きつけることができた時点で僕の使命は果たせたとも言えるでしょう。現在鋭意編集中で、出版されるのは春ごろになる予定です。(僕の手柄ではありませんが)かなり突っ込んだ議論も展開されているので、多くの英語教育関係者のみなさんが手にとっていただけることを願っています。

TBLTについては、昨年の振りかえりでも書いたとおり、自分の研究資源を重点的に割り当てるつもりでいました。そういう意味でも本の形でまとめられることができることには満足です。ただ、まだまだ伝えたいことはたくさんあるし、特定目的のための英語教育(English for Specific Purposes: ESP)とTBLTの連携については特に力を入れたいと考えているので、2017年以降も、おそらくは数年という長めのスパンで取り組んでいくつもりです。このテーマに関する発表や講演を今年もいくつかやってきましたし(これとかこれ)、2017年にもあちこち出かけてESPとTBLTに関する話をする予定でいます(一番近いところでは再来週にハワイでこっそり話してきます)。

研究活動

研究というか、論文の執筆は今年も全然ダメでした。TBLTやESPのものも研究の一部ではありますが、一応主戦場と考えているのは第二言語の統語規則や形態素の習得なので、そちらについては今年の業績はほとんどありません、トホホ。新たな実験のラフなアイディアは用意できているので、来年はなんとかしたいところです。もっとも、上記の啓蒙活動とのリソースの奪い合いになるので、どう折り合いをつけるべきかよく考えないといけません。なんとなくもう一冊ブック・チャプターを書く話があった気がするのですが、今夜は思い出さないことにします。

ということで研究関連の執筆活動については昨年の課題をほぼすべて来年に持ち越すことになりました。書くことが嫌いで嫌いでしかたがないのですが、そんなことばかり言ってられないので、来年こそは少しでも手をつけねば。

おわりに

研究の他にもいろいろなことのあった1年でした。学内の業務も種類は多くないものの、ひとつひとつが重かったですし、来年度にはまたひとつ大きな仕事が待っています。教育の点では、来年度はじめて学部の演習(ゼミ)を担当します。こちらについてはゼロからのスタートなので、試行錯誤しながら何かおもしろいことをしかけられたらと思っています。

Eテレではマーラーの交響曲第8番の最後の最後を放送しています(ヤルヴィ指揮、N響)。3月に放送されるようなので楽しみにしましょう。ということでこの辺で。今年もお付き合いいただきありがとうございました。2017年がみなさんにとって素敵な年でありますよう。

card2017

話をする

ちょっと前後しますが、7月2日に神戸学院大学にお招きいただき、FD講演会という形で以下のタイトルでお話しさせていただきました:

目標言語を使った外国語の授業: 効果的なインプット・インタラクション・フィードバック

小規模なイベントでしたが、ディスカッションの時間も含めて2時間半たっぷりお話しさせていただきました。自分の研究に近い話ではありますが、英語教師としての自分を見つめるよい機会にもなりました。

今回の講演は、これまでに機会をいただいたいくつかの講演でお話しした内容を取りまとめたものでした。スライドを投影しながらそれぞれについて詳しく説明をしたので、スライドのみを公開してもあまり役に立たないような気もしますが、ファイル送付の依頼のあった先生にメールで送るにはちょっとサイズが大きいこともあり、ウェブで公開してしまいます。

PDFファイルのダウンロードはこちらから。

ことば足らずの内容ですので、質問などあれば遠慮なくご連絡ください。

本を書く

今回は自著の宣伝です。7月21日に研究社から『はじめての英語教育研究:押さえておきたいコツとポイント』という本が出ます。どんな内容かは書名がよく表していると思いますが、英語教育の世界でこれから研究を始めようという方が最初に手にする研究法の入門書という位置づけで執筆しました。

この業界には、『外国語教育研究ハンドブック:研究手法のより良い理解のために』(松柏社)という素晴らしい本があり、僕も大学院生など多くの方にお薦めしていますが、僕たちの書いた『はじめての』は、この『ハンドブック』よりさらに研究の入口に近い部分に重点を置いています。「なぜ研究をするのか」、「どのように研究テーマを決めるのか」、「何のために先行研究を読むのか」といった解説を通して、『はじめての』が、これからはじめて研究をしようとする方と『ハンドブック』との橋渡しになればと願っています。

2005年から2013年まで、中部地区英語教育学会で「英語教育研究法セミナー」を主催しました(セミナーは共著者の亘理陽一さんを中心に現在も続いています)。また、同じ学会で「英語教育研究法の過去・現在・未来」というプロジェクトも企画しました。本書は、こういったこれまでの取り組みの集大成という意味合いを持っています。

詳しい内容については書店等でぜひ手にとってご覧いただければと思いますが、「はじめに」の最後の段落だけここに紹介します。

本書の中でも繰り返し述べていますが、研究は他の研究との関係なしでは存在しえません。同様に、研究者も他の研究者とのネットワークがあってはじめて活躍できるのだと私たちは考えています。本書を手に取ったみなさんが、研究を通じて様々な形でつながり、英語教育研究全体を一歩前に進めてくれることを願っています。

2nd Joint International Methodology Research Colloquium

外国語教育メディア学会(LET)関西支部メソドロジー研究部会(通称メソ研)と韓国英語教育学会(KATE)コーパスSIGの第2回共同コロキアムが、全国語学教育学会沖縄支部(JALT Okinawa)との共催で2月16、17日にてんぶす那覇で開催されます。以下のタイトルで発表する予定ですので、ここでその資料を公開します。

I’ll be giving a talk at the 2nd Joint International Methodology Research Colloquium co-hosted by LET Kansai Methodology SIG, KATE Corpus SIG, and JALT Okinawa at Tenbusu Naha, Okinawa on Tuesday, February 16, 2016, and I’d like to share my slides here.

Urano, K. (2016). Task-based syllabus design and task sequencing. Invited talk at the 2nd Joint International Methodology Research Colloquium co-hosted by Okinawa JALT, KATE Corpus SIG, & LET Kansai Methodology SIG @ Tenbusu Naha, Okinawa, Japan.

Task-based syllabus design and task sequencing from Ken Urano

(今年も)振りかえる

あっという間に今年も12月31日を迎えました。去年の今日、ブログで1年の振りかえりをしたので、今年もなんとなく書きましょう。

1年前の記事では、「来年こそは」書くぞと言ってたのに、終わってみればまったく実現せず、2015年に刊行された論文はなんとゼロ。ゼロです。トホホ。何を言っても言い訳になってしまうわけですが、この一年は学内のことがとても忙しくて、いくつかの独立した業務が複合的に襲いかかってくる感じで、研究のことに向ける気力がほとんど残らなかったというのが正直なところです。

ずっと札幌に引きこもっていてはいけないと、学会等にはなるべく行くようにしていたのですが、学内業務とスケジュールがぶつかることも多く、出張回数もJALのFLYONポイント(いわゆるマイルですね)も前年までよりだいぶ減りました。出張旅費がまだ余ってます。

2015年の発表・講演リスト(個人のもののみ)は次のとおり。数は少なかったのですが、新しいテーマを開拓するなど、自分の中では意欲的なものが中心だったと思っています。(この他にもCALL関係の共同発表者としてイタリアと金沢に連れていっていただき、おいしい料理を堪能あらたな人脈づくりをすることができました。共同発表者の田中さん、大西さん、ありがとうございます。)

最後の2つの発表・講演のタイトルにもあるとおり、今年後半には特にタスクに基づいた外国語教育(task-based langauagge teaching: TBLT)に時間を割きました。このテーマは、ハワイ大学の指導教官がその先駆者であり、僕も思うところがいろいろありますし、教育実践としてはもう10年以上取り組んでいるのですが、研究者としてこのテーマを扱うことはほとんどしてきませんでした。今年は JALT から「なんでも好きなこと話していいよ」という形で講演依頼があり、自分とオーディエンスの興味関心が一致しそうなテーマということで TBLT を選びました。その後別件でも TBLT の話をする機会を得たので、文献を読みなおしたり、自分の考えを整理したりすることに時間を費やし、その結果言いたいことややりたいことがかなり明確になったのは収穫でした。2016年は自分の(あまり多くない)研究資源を TBLT に重点的に費やし、学会発表や論文等の形で発信していこうと考えています。

あと1時間少々で2016年が始まるわけですが、学年暦が4月から始まる日本の大学で働いているの身分なので、これまで続いてきた各種業務の忙しさは3月まで続きます(一番重くしんどいのは1月で終わりますが)。客員先の大学院で修士論文の主査をつとめていますし、さらに別の大学から博士論文の副査を依頼されてもいるので、2月ぐらいまではそちらも大変そうです。ただ、3月までで任期の終わる業務がいくつかあるので、4月以降は今よりは自分の時間が多く取れるのではないかと期待しています。ということで、最後に研究関連の抱負を述べて締めくくります。

まず、上述のとおり2016年は TBLT に関する発信を積極的に行っていこうと思います。啓蒙活動というとおこがましいですが、そういう意味合いのことを考えています。関連して、特定目的のための英語教育(English for Specific Purposes: ESP)についても研究や発信を行っていく予定です。こちらは所属学部の英語教育とも密接に関わっているので、データ収集などがやりやすいかな。

もうひとつは、2016年こそは「書く」年にしたいということです。執筆計画を立て、およそのアウトラインまで作ったところで止まっている論文や実践報告が複数あるので、それをなんとか片づけたいです。その他にも、TBLT がらみでの書きことばでの発信もできれば。さらに別に共著で本を執筆していますが、こちらについてはのこり1章の締め切りが迫っていて焦ってます。ものを書くということはどうしても好きになれないのですが、やらなきゃね。

ということで主に研究面でのこの一年のまとめでした。実は学内業務の方がよっぽど波乱万丈なのですが、そちらについては書けないことも多いので省略。私生活でもいろいろありましたが、そちらも割愛。

今年もお付き合いいただきありがとうございました。2016年がみなさんにとって素敵な年でありますよう。

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