CIEC第81回研究会 2009/3/28 Fluency獲得を目指した教室外ライティング活動におけるブログの利用 浦野 研(北海学園大学) urano@ba.hokkai-s-u.ac.jp 発表要旨  大学生の英語ライティング能力向上の手段の一つとして、たくさん書くことを通して、自分の考えを英語で表現するプロセスに慣れさせることが考えられる。ところが、週1回という授業形態の中では、コンスタントに英語を書かせるための時間確保が困難である。そこで考えられるのが、授業を補完する形での教室外ライティング活動の実施である。本発表では、ブログを利用して教室外で行うライティング活動の実践例を報告する。  筆者は、担当する大学2年生向けの英語ライティング授業において、2004年度よりブログを利用した教室外ライティング活動を行っている。この活動のために、ブログ構築ソフトWordPressを用いてブログを設置し、履修者全員(毎年約15名)にIDを発行している。  このライティング活動は、教室で行う通常授業とは独立し、教室外で自己完結する形で行われている。毎週月曜日に担当教員(筆者)がブログ上にトピックを投稿し、学生は各自の考えをまとめ、日曜日までに300語以上の作文を投稿する。トピックは、授業で扱われた話題やその時々のニュース、また学生が提案したものなどを取り上げている。翌週には、次のトピックについての作文をする他に、前週の投稿のうち、ランダムに指定された複数の投稿を読んで、英語でコメントをつける。  この教室外ライティング活動は、授業の一部として成績評価の対象になっているが、英語の表現や正確さなどは評価せず、毎週コンスタントに課題をこなすこと自体を評価している。また、カテゴリー(履修者ごとに個別のカテゴリーを用意している)や週別アーカイブを設定することで、投稿が学生別、また時系列順に自動的に整理されるため、ブログ自体をポートフォリオとして利用することが可能になり、教員による学生評価や学生の自己評価に活用している。  発表では、実際のブログを紹介しながら、具体的な利用方法や履修した学生の感想、さらに技術的な注意点などについてもあわせて報告する。 (819字)