参考文献・リンク集

もくじ

  1. 研究法全般に関する文献
  2. 英語教育研究の動向に関する文献
  3. 専門用語、基本概念に関する文献
  4. 統計処理に関する文献、サイト
  5. 論文の書き方、まとめ方に関する文献
  6. 主な文献データベース
  7. 英語教育研究関連の主な学術誌(ジャーナル)、学会リスト

1. 研究法全般に関する文献

Seliger, H. W., & Shohamy, E. (1989). Second language research methods. Oxford: Oxford University Press.〔ハーバート・W・セリガー&イラーナ・ショハミー(著)、土屋武久・森田彰・星美季・狩野紀子(訳) (2001) 『外国語教育リサーチマニュアル』 東京: 大修館〕

研究とは何かについて扱っている。訳書も出ており、研究法を勉強する最初の一冊として読むのによい。ただし、原著はすでに15年以上前に出版されたものなので、扱われている話題や参考文献は古さを感じさせる。

Nunan, D. (1992). Research methods in language learning. Cambridge: Cambridge University Press.

こちらも Seliger & Shohamy (1989) と同様の目的で執筆されているが、特にさまざまな研究手法について丁寧に紹介されている。

Brown, J. D. (1988). Understanding research in second language learning: A teacher's guide to statistics and research design. Cambridge: Cambridge University Press.

Porte, G. K. (2002). Appraising research in second language learning: A practical approach to critical analysis of quantitative research. Amsterdam: John Benjamins.

Brown (1988) と Porte (2002) はそれぞれ研究論文の読み方を紹介する形で研究方法についての理解をはかる内容となっている。前者は特に基本的な統計処理も含めた実験系、調査系研究の紹介が中心。

中澤 潤・大野木裕明・南 博文 (編) (1997) 『心理学マニュアル 観察法』 京都: 北大路書房

鎌倉雅彦・宮下一博・大野木裕明・中澤 潤 (編) (1998) 『心理学マニュアル 質問紙法』 京都: 北大路書房

大野木裕明・中澤 潤・保坂 亨 (編) (2000) 『心理学マニュアル 面接法』 京都: 北大路書房

心理学研究法の入門書としては上記の3冊を推薦したい。それぞれの手法における基本的な問題だけでなく、集計や基礎的な統計的解析、尺度構成や信頼性の検討などの問題も含んでいる。シリーズとして『要因計画法』や『事例研究法』に関するものも刊行されている。

2. 英語教育研究の動向に関する文献

Schmitt, N. (Ed). (2002). An introduction to applied linguistics. London: Arnold.

外国語教育(応用言語学)研究を、「言語と言語使用」、「応用言語学の主要分野」、「言語能力と測定」の3つのセクションに分け、さらに細分化された個々の項目を、その分野の第一人者がそれぞれ20ページほどにまとめてある。読みやすく、各章ごとの参考文献欄も便利。

小池生夫他(監修)、SLA研究会(編) (1994) 『第二言語習得研究に基づく最新の英語教育』 東京: 大修館.

小池生夫他(編集主幹)、寺内正典・木下耕児・成田真澄(編) (2004) 『第二言語習得研究の現在:これからの外国語教育への視点』 東京: 大修館.

Schmitt (2002) と同様の目的で編纂された2冊。日本語で書かれているので気軽に手に取れる。後者は前者から10年後に新たに書き下ろされた続編のようなもので、最近の研究を中心に取りまとめたもの。章によってはやや入門レベルを超えていて、背景知識抜きでは読みにくいものある。自分がこれから研究をしようと思う分野について、手っ取り早くその動向を知ることができるのは便利。

3. 専門用語、基本概念に関する文献

Richards, J. C., & Schmidt, R. (2002). Longman dictionary of language teaching & applied linguistics (3rd ed.). London: Pearson.

石村貞夫・デズモンドアレン (1997) 『すぐわかる統計用語』東京: 東京書籍

白畑知彦・冨田祐一・村野井仁・若林茂則 (1999) 『英語教育用語辞典』 東京: 大修館書店

Longman (2005). Longman dictionary of English language and culture: Gets to the heart of the language (3rd ed.). Edinburgh: Person Education Lmited.

用語辞典としては上記の3冊(石村・アレン, 1997; 白畑他, 1999; Longman, 2005)を推薦したい。『すぐわかる統計用語』には英語で論文を書く時の基礎知識が付記してある。Longman Dictionary (3rd ed.) は40,000 語の語義と15,000 の文化的レファレンスボックスを最新化し、アメリカ文化の項目を増やしている。

4. 統計処理に関する文献、サイト

青木繁伸氏HP [http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/index.html]

田中敏・山際勇一郎. (1989). 『新訂ユーザーのための教育・心理統計と実験計画法―方法の理解から論文の書き方まで』 教育出版.

田中敏. (1996). 『実践心理データ解析』 新曜社.

t 検定、分散分析、相関、カイ二乗検定など。Java-Script Star [http://www.kisnet.or.jp/nappa/software/star/] を使いながら、結果の見方、論文の書き方を説明している。

石村貞夫・デズモンド・アレン. (1997). 『すぐわかる統計用語』 東京図書.

(わかったようでわからない)語句の解説。統計用語が日本語と英語で提示されているので重宝する。

Hatch, E. & Lazaraton, A. (1991). The research manual: Design and statistics for applied lingugistics. Boston: Heinle & Heinle.

Chapter 18 Assumptions of Statistical Tests は必ず確かめたい部分。

Brown, J. D. (1988). Understanding research in second language learning. Cambridge University Press.

各統計手法の assumptionがまとめられている。

Brown, J. D. (2001). Using surveys in language programs. Cambridge: Cambridge University Press.

Dörnyei, Z. (2003). Questionnaires in second language research: Construction, administration, and processing. London: Lawrence Erlbaum Associates.

英語教師のための研究法の必読書として上記の4冊(Hatch & Lazaraton, 1991; Brown, 1988, 2001; Dörnyei, 2003)を推薦したい。リサーチ・クエスチョンの設定から変数の扱い、名義尺度やノンパラメトリック検定を含む統計手法の意義などが解説されている。言語テストや動機づけ研究の第一人者からのメッセージは、傾聴に値する

三浦省吾 (監修) 前田啓朗・山森光陽 (編) 磯田貴道・廣森友人 (2004) 『英語教師のための教育データ分析入門』 東京: 大修館書店

清川英男・濱岡美郎・鈴木純子 (2003) 『英語教師のためのExcel 活用法』 東京: 大修館書店

リサーチ・デザインの設定に役立つものとして上記の2冊を推薦したい。英語教育の事例が紹介され、実践に即したデータを使って解説されている。Q&A集や使用するソフトの情報源が掲載され、実証研究に取り組む人にとっはイメージがつかみやすい構成になっている。

山内光哉 (1998) 『心理・教育のための統計法<第2版>』 東京: サイエンス社

森 敏昭・吉田寿夫 (1990) 『心理学のためのデータ解析テクニカルブック』 京都: 北大路書房

山田剛史・村井潤一郎 (2004) 『よくわかる心理統計』 京都: ミネルヴァ書房

心理統計法の解説書としては上記の3冊を推薦したい。分布や平均の意味からノンパラメトリック検定まで詳細に解説されている。多変量解析は少ないが、特に分散分析については大変詳しい。さらなる分析手法を望む場合には、分野別の解説書が必要となるので注意して欲しい。

繁桝算男・柳井晴夫・森敏明. (1999). 『Q&Aで知る統計データ解析 Dos and DON’Ts』 サイエンス社.

記述統計、統計的検定、相関と回帰、因子分析と共分散構造分析、さまざまな多変量解析などのセクションに分かれており、読者の質問に答える形で、統計のdos and don'ts を紹介している。例えば、「記憶の実験で『A 条件とB 条件には差はないであろう』という仮説を立てて実験を行い、両条件の再生語数の差を検定しましたが、仮説の立て方が間違っていると言われました。どこが間違っているのでしょうか。」という質問に対して、「統計的検定によって『有意差なし』の結果が得られたからといって、「A 条件とB 条件には差がない」ことを実証したことにはなりません。」(p. 30) と答えている。

市川伸一・岸本淳司・大橋靖雄・浜田知久馬 (1993) 『SAS によるデータ解析入門<第2版>』 東京: 東京大学出版会

石村貞夫 (2001) 『SPSS によるカテゴリカルデータ分析の手順』 東京: 東京書籍

柳井久江 (2004) 『4 Steps エクセル統計<第2版>』 東京: オーエムエス出版

統計パッケージ関係としては上記の3冊を推薦したい。使用するソフトによって使い分けをして欲しいが、いずれもデータの読み方を知る上では有用な本である。統計の知識がないと理解しにくい部分もありが、マニュアルやプログラムの掲載本として活用して欲しい。

統計に慣れてきたら

浦光博・石井滋・西田公昭・神山貴弥. (1997). 『あなたにもできるデータの処理と解析』 福村出版.

統計を使いたいときに、その統計がどのような特徴のものなのかを概略しりたいときに参考になる。

清川英男. (1990). 『英語教育研究入門』 大修館書店.

手計算したいときに参考になる。ノンパラメトリックの手法など詳しい。

中村洋一. (2002). 『テストで言語能力は測れるか―言語テストデータ分析入門―』 桐原書店.

付属のテストデータ分析プログラムTDAPは、項目分析をはじめ、項目応答理論の分析が可能。

5. 論文の書き方、まとめ方に関する文献

American Psychological Association. (2001). Publication Manual of the American Psychological Association (5th ed.). Washington, DC: Author.

引用、引用文献、図表の記述方法、用語や数値の扱いなど、論文のスタイルに関するすべてが網羅されている。中部地区英語教育学会紀要もAPAスタイルに準拠することになっている

倉島保美 (1999). 『書く技術・伝える技術』 東京: あさ出版

総論から各論へ、段落の重要性、パラレリズムなど、わかりやすい文章を書く上での7つの法則をわかりやすく説明している。

藤沢晃治 (1989). 『「わかりやすい表現」の技術』 東京: 講談社

論文だけでなく、表現全体を視野に入れた、わかりやすい表現を作るためのポイントを解説している。

後正武 (1998). 『論理思考と発想の技術』 東京: プレジデント社

論理的な思考を磨くために、論点(イッシュー)の見つけ方や正しい論理展開の方法など論理構成の原則を詳しく解説している。

バーバラ・ミント(山崎康司訳) (1995). 『考える技術・書く技術』 東京: ダイヤモンド社

ストーリーを作り上げるように、現状→課題→解決策といった形で論を組み立てる演繹的方法や、ある主張にそれを支持する事例を並列させる帰納的な方法など、ピラミッド型に論理をつくる方法を紹介している。

村上英二 (1998). 『英語の文章の仕組み』 東京: 鷹書房弓プレス

英語特有の談話構造の特徴から、新旧情報の流れからみた文と文のつながり、接続詞や指示語の使い方など、英語を書くにあたっての文章の作り方が解説されている。

6. 主な文献データベース

Educational Resources Information Center (ERIC) [http://www.eric.ed.gov/]

教育関係の学術誌(ジャーナル)論文等を、キーワード検索できる。

Ingenta Connect [http://www.ingenta.com/]

3万誌近い学術誌(ジャーナル)のキーワード検索ができる。大学等でアクセスすれば、購読しているジャーナルならば論文全文をPDF形式でダウンロードできる場合も。そうでない場合にも、オンラインで購入可能。

7. 英語教育研究関連の主な学術誌(ジャーナル)、学会リスト

山梨大学田中武夫さんのウェブサイトが便利 [http://www.edu.yamanashi.ac.jp/~taketak/]