新しい年も平穏無事であることを祈るばかりです。
投稿者: uranoken
奈教研2024
This post is for my talk at the Nara University of Education ELT Study Group Regular Meeting on December 14, 2024 titled “The task is not the end: The role of task repetition and sequencing in language teaching.”
Best wishes for 2024
JASELE2023
このページは、JASELE2023 @香川大学の発表「学習者を対象にした英語教育研究における倫理的配慮 」(2023/08/19)に関する資料の保管・公開場所です。
この発表は中部地区英語教育学会の担当する課題研究フォーラム「日本の英語教育研究における研究倫理を考える」の一部として行います。
LET2023
このページは、LET2023 @早稲田大学のワークショップ「学習者データを「見る」:外国語教師のためのデータの入力、分析、解釈方法」(2023/08/07)に関する資料の保管・公開場所です。
投影資料
ダウンロード
- 投影資料(PDF)
- jamovi
- jamovi のハンズオンで使うcsvデータです。
参考文献
- 南風原朝和. (2002). 『心理統計学の基礎: 統合的理解のために』有斐閣.
- 前田啓朗・山森光陽 (編). (2004). 『英語教師のための教育データ分析入門: 授業が変わるテスト・評価・研究』大修館書店.
- Navarro, D. J., & Foxcroft, D. R. (2019). Learning statistics with jamovi: A tutorial for psychology students and other beginners. (Version 0.70). doi: 10.24384/hgc3-7p15(芝田征司訳. jamoviで学ぶ心理統計. https://bookdown.org/sbtseiji/lswjamoviJ/)
- 竹内理・水本篤 (編). (2023). 『外国語教育研究ハンドブック: 研究手法のより良い理解のために(増補版)』松柏社.
- 芝田征司. (2021/2022). jamovi 完全攻略ガイド. https://bookdown.org/sbtseiji/jamovi_complete_guide/
- 浦野研・亘理陽一・田中武夫・藤田卓郎・髙木亜希子・酒井英樹. (2016). 『はじめての英語教育研究: 押さえておきたいコツとポイント』研究社.
- 吉田寿夫. (1998). 『本当にわかりやすいすごく大切なことが書いてあるごく初歩の統計の本』北大路書房.
Best wishes for 2023
JACET北海道2022
このページは、JACET北海道支部2021年度第2回支部研究会(2022/3/8)のワークショップ「英語教育研究でエビデンスを『つくる』:メタ分析、再現性、追試」に関する資料の保管・公開場所です。
引用文献
- Griesdale D. E., de Souza, R.J., van Dam, R. M., Heyland, D.K., Cook, D.J., Malhotra, A., Dhaliwal, R., Henderson, W. R., Chittock, D. R., Finfer, S., & Talmor, D. (2009). Intensive insulin therapy and mortality among critically ill patients: A meta-analysis including NICE-SUGAR study data. Canadian Medical Association Journal, 180(8), 821–827. https://doi.org/10.1503/cmaj.090206
- 竹内理・水本篤 (編) (2014) 『外国語教育研究ハンドブック:研究手法のより良い理解のために[改訂版]』松柏社
- 丹後俊郎 (2002) 『メタ・アナリシス入門:エビデンスの統合を目指す統計手法』朝倉書店
- 松村一志 (2021) 『エビデンスの社会学・証言の消滅と真理の現在』青土社
- 山田剛史・井上俊哉 (編) (2012) 『メタ分析入門:心理・教育研究の系統的レビューのために』東京大学出版会
- 亘理陽一・草薙邦広・寺沢拓敬・浦野研・工藤洋路・酒井英樹 (2021) 『英語教育のエビデンス:これからの英語教育研究のために』研究社
札響新・定期演奏会第8回
札響(札幌交響楽団)の新・定期演奏会第8回がHitaruで開催されました。最初に予定されていた藤倉大さんの「グローリアス・クラウズ」が中止になり、はからずもモーツァルトとベートーヴェンという組み合わせの古典のプログラムに。現代曲を引き継いでの古典という流れに興味があったので残念ですが、事情が事情だけに致し方なし。
指揮は松本宗利音さん。3月で任期が切れる札響指揮者を最後の最後で拝見することができました(秋にはまた帰ってきますが)。
今回のプログラムで一番楽しみにしていたのはホルン協奏曲。僕自身高校までクラリネットを吹いていたので管楽器に愛着がありますが、管楽器の協奏曲はオーケストラのコンサートではなかなかプログラムに乗りません。札響だとフルートのエマニュエル・パユとの共演を見ましたが、あれは何年前でしたっけ。ソリストの調整が難しいと思いますが、今回のように首席奏者をソリストに迎える形で今後もぜひお願いしたいです。
今回のソロは札響首席の山田圭祐さん。いつも凛々しい音を響かせてくれる彼が主役になるのを楽しみにしていました。山田さんのホルンは実に艶やかで伸びやかで、第1楽章の終わりに拍手をしたくなりました。第3楽章では後半のベートーヴェンの予告編みたいな音も聞こえたかな?
後半はベートーヴェンの交響曲第3番。超有名曲ですが、実演に触れるのは初めて。いつも思いますが、ベートーヴェンはホールで聴くと臨場感があります。音の広がりというか奥行きというか、楽器の種類はそれほど多くないのに不思議です。
札響指揮者としての任期を間もなく終える松本宗利音さんは正統派指揮者の雰囲気。今後も共演が予定されていますしまたの機会を楽しみに待ちましょう。
この一年はいろんな席を試していて、今回は前方6列目(1列目は空けてるので実質5列目)。奏者を間近で見られるのが楽しいですが、音のバランス的にはもう少し後ろが好きかな。あと2回は前の方を取ってますが、次のシーズンはまた考えます。
2021年を振り返る
Fujifilm X-E4, Fujinon XF35mm F1.4
去年に引き続き2021年も大変な年になりました。札幌市外に出たのはかろうじて出張が許された4月に一度だけ。それ以外のイベントはすべてオンラインになり、コンピュータとウェブカメラの前で過ごす時間が去年以上に長く感じられる一年でした。2020年には開催自体が中止された学会や研究会の多くがオンラインで再開されましたが、オンラインのイベントは自分にはどうも合わなくて、役員をやっているなどどうしても必要なもの以外はほとんど参加しませんでした。
研究について
去年に引き続き日々生じるさまざまな事案に対応するのでいっぱいいっぱいで、研究については(相変わらず)停滞気味な一年でした。話す仕事はすべてオンラインで、これとかこれとかこれのようにタスク・ベースの言語教育(task-based language teaching: TBLT)に関するものが中心でした。4年前に出た共著書とそれに関わるこれまでの教育実践や学会発表に基づいたもので、これまでの経験を整理するよい機会にはなりましたが、このテーマについてもそろそろ何か新しいことをやらないといけないなと感じています。
書く方については、今年公刊されたのは次の2冊でした:
- 鈴木渉・佐久間康之・寺澤孝文(編).『外国語学習での暗示的・明示的知識の役割とは何か』. 大修館書店.(第2章『使える』文法知識を探る」を担当)
- 亘理陽一・草薙邦広・寺沢拓敬・浦野研・工藤洋路・酒井英樹.『英語教育のエビデンス:これからの英語教育研究のために』. 研究社.(主に第2章「英語教育におけるメタ分析の重要性」と補章「英語教育研究について微妙な話もしよう」を担当)
どちらも基となった原稿を書いたのは随分前のことですが、後者(通称『(黄色)エビ本』)については、ここ数年学会のプロジェクトや科研のグループで一緒にやってきたメンバーでまとめた一冊なので、無事出版できて何よりです。同じ研究社から2015年に出した『はじめての英語教育研究:押さえておきたいコツとポイント』の続編的な位置づけでもあり、英語教育(研究)関係者のみなさんにはぜひセットで読んでいただきたいと願っています。
教育について
教育活動の方もいろいろ大変でした。去年の後期(第2学期)から対面とZoomでの同時接続を併用したいわゆるハイブリッド授業を行ってきましたが(ハイブリッド授業についてはこちらを参照)、これがとにかくしんどくて、しかも教育効率がかなり下がってしまったので、感染状況が落ち着きとワクチン接種状況もよくなった今年の後期からは、一部を除き原則対面授業に戻しました。僕は語学教員で、しかも少人数クラスのみを担当(今年度でいうとひとクラス最大20名)という事情もありますが、対面授業になったことで2019年までの授業内容にだいぶ戻すことができたのではないかと思います(このあたりについては正月休み中に別の記事にまとめる予定です)。それでも一部の授業でハイブリッド対応が続き、感染症対策で配慮しなければならないことも多かったので、授業を行うことのストレスは相当ありました。
今年度の授業は休み明けあと1,2週で終わるので、まずは最後まで無事に終わらせられればと思います。ここ2年間は授業方法ばかりに時間を取られて授業内容について手をつけられなかったので、来年度はいくつかの科目で教科書やシラバスに変更を加えようと考えています。僕の授業を履修するみなさんは乞うご期待。
おわりに
年末の振り返りの記事にはその年に撮った写真を一枚載せています。2020年は一度も海外に行けなかったので前年に撮ったベルギーの写真を使いました。今年も海外はおろか道外にも1回しか行っていないので、仕方なく自宅から歩いていける範囲で撮影した中から一枚選んで載せました。
2022年には学生の海外研修引率で5年ぶりにハワイに行く準備を進めています。実現できるかどうかは今後の感染症の拡大・縮小状況次第ではありますが、来年のこの記事にはハワイ(もしくは他の国)の写真を掲載できることを願いつつ、今年の振り返りを締めくくります。
小山実稚恵ピアノシリーズ第6回
SNSに投稿するにはちょっと長くなったので久しぶりにブログ記事にしました。
今年度も出張が全然ないため、かなりの勢いでコンサートに出かけています。11月は特に多くて全部で5回。オーケストラの演奏会が中心ですが、昨日は久しぶりにピアノのリサイタルでした。
聴いたのは小山実稚恵さんのベートーヴェン・シリーズ第6回目。本来ならこれが最終回ですが、延期になったものがあるため入れ替わりがあるそうです。今回はシューベルトの19番とベートーヴェンの32番という組み合わせ。ともに後期のソナタでしかもハ短調。組み合わせの妙ですね。
会場はキタラの小ホール。最初に小山さんご自身による短いレクチャーがあり、ベートーヴェンとシューベルトへの思いを聞きました。
シューベルトのソナタを生で聴くのははじめて。レクチャーでは休符について話されていたので、それについて考えながら聴きました。音のない時間を意識できるのは、空気を感じることのできる生の演奏ならではですね。第2楽章の入りで少し間をとりましたが、それ以外は間断なく次の楽章に進み、集中力の高い演奏でした。
休憩を挟んでベートーヴェン。32番は一番好きなソナタで、実演に触れるのはピレシュの演奏を聴きに大阪まで行って以来。第2楽章の冒頭ではいつも心が揺さぶられます。小山さんの演奏は力強さもあり、祈りのような響きもあり、ピアノ曲というよりもっと大きな音楽を感じました。
アンコールはシューベルトの即興曲作品90-3。ベートーヴェンの終わりを引き継ぐようなやわらかい響きを堪能しました。
このシリーズは、延期になっている第3回目が来年5月28日に開催されるそうで、時間が合えば是非聴きたいと思います。ベートーヴェンの30番とバッハのゴルトベルク変奏曲というこれまた素敵な組み合わせ。
札幌コンサートホールKitaraは中島公園の中にあり、コンサート前は公園を歩くことで心が穏やかになります。自宅から歩いて30分ほどなので、天気が悪くなければちょうど気持ちのよい散歩になります。
今月はコンサートがあと3回。次にキタラに足を運ぶのは23日のバッハ・コレギウム・ジャパンの演奏会です。これも前から楽しみにしていたもののひとつ。