札響新・定期演奏会第8回

札響(札幌交響楽団)の新・定期演奏会第8回がHitaruで開催されました。最初に予定されていた藤倉大さんの「グローリアス・クラウズ」が中止になり、はからずもモーツァルトとベートーヴェンという組み合わせの古典のプログラムに。現代曲を引き継いでの古典という流れに興味があったので残念ですが、事情が事情だけに致し方なし。

指揮は松本宗利音さん。3月で任期が切れる札響指揮者を最後の最後で拝見することができました(秋にはまた帰ってきますが)。

今回のプログラムで一番楽しみにしていたのはホルン協奏曲。僕自身高校までクラリネットを吹いていたので管楽器に愛着がありますが、管楽器の協奏曲はオーケストラのコンサートではなかなかプログラムに乗りません。札響だとフルートのエマニュエル・パユとの共演を見ましたが、あれは何年前でしたっけ。ソリストの調整が難しいと思いますが、今回のように首席奏者をソリストに迎える形で今後もぜひお願いしたいです。

今回のソロは札響首席の山田圭祐さん。いつも凛々しい音を響かせてくれる彼が主役になるのを楽しみにしていました。山田さんのホルンは実に艶やかで伸びやかで、第1楽章の終わりに拍手をしたくなりました。第3楽章では後半のベートーヴェンの予告編みたいな音も聞こえたかな?

後半はベートーヴェンの交響曲第3番。超有名曲ですが、実演に触れるのは初めて。いつも思いますが、ベートーヴェンはホールで聴くと臨場感があります。音の広がりというか奥行きというか、楽器の種類はそれほど多くないのに不思議です。

札響指揮者としての任期を間もなく終える松本宗利音さんは正統派指揮者の雰囲気。今後も共演が予定されていますしまたの機会を楽しみに待ちましょう。

この一年はいろんな席を試していて、今回は前方6列目(1列目は空けてるので実質5列目)。奏者を間近で見られるのが楽しいですが、音のバランス的にはもう少し後ろが好きかな。あと2回は前の方を取ってますが、次のシーズンはまた考えます。