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研究業績 (著書、論文等の紹介)

このページでは、私がこれまでに執筆した論文の概要や、学科発表で使用したハンドアウト等の資料を掲載しています。ちょっと長いので、分類別にしおりをつけておきます。

[著書 / 論文(出版されたもの) / 学位論文 / 講演等 / 口頭発表等 / 論文(未発表のもの)]

更新情報

著書

渡邉時夫(監修). 酒井英樹・塩川春彦・浦野研(編). (2003). 『英語が使える日本人の育成: MERRIER Approach のすすめ』 東京: 三省堂. (共編著)[三省堂で本書を紹介するページへのリンク]

渡邉時夫、清泉女学院大学教授が提唱する MERRIER Approach を軸に、実践的英語コミュニケーション能力を身につけるための指導法について議論、研究、提案した本。私は、第1章の一部(MERRIER Approach と第二言語習得研究の関連性を検討した節)を執筆した他、全ての原稿に目を通し、他の編集者と協議の上、全体の整合性を保つべく、各原稿の修正、変更等の指示を出したり、その手伝いをしたりしました。

本書に興味のある方は、お気軽にご連絡ください(urano@ba.hokkai-s-u.ac.jp)。 執筆者割引価格でお分けいたします。

Book Chapter

Chaudron, C., Doughty, C. J., Kim, Y., Kon, D-K., Lee, J., Lee, Y-G., Long, M. H., Rivers, R., & Urano, K. (2005). A task-based needs analysis of a tertiary Korean as a foreign language program. In M. H. Long (ed.), Second language needs analysis (pp. 225-261). Cambridge: Cambridge University Press.

ハワイ大学での韓国語教育プログラムのために行われた一連のニーズ分析およびカリキュラム構築を記録した論文。タスクを分析単位としたニーズ調査に始まり、ターゲット・ディスコースの収集、タスクベースの教材開発、さらに授業での使用までを取り上げ、方法論とともに議論しています。

論文 (出版されたもの)

浦野研. (2013). 「第二言語学習者の暗示的文法知識の測定法—構成概念妥当性の視点から—」. 『外国語教育メディア学会(LET) 関西支部メソドロジー研究部会 2012年度報告論集』, 36–7. [full text: PDF]

メソドロジー研究部会で発表した内容に加筆修正を行った論文です。

浦野研. (2012). 「学術誌編集プロセスに関する提案—JALT Journal の事例から考える—」. 『外国語教育メディア学会(LET) 関西支部メソドロジー研究部会 2011年度報告論集』, 1-7. [full text: PDF]

メソドロジー研究部会で発表した内容に加筆修正を行った論文です。

浦野研. (2011). 「知っているのに使えない: 明示的文法知識が正確な言語使用に結びつかないケース」. 横田秀樹 (編), 『第二言語習得研究の成果とその英語教育への応用: 中部地区英語教育学会2007年-2009年度課題別研究プロジェクト報告書』, pp. 29-39.

2009年に中部地区英語教育学会の課題別研究プロジェクトで発表した内容に加筆修正を行った論文です。

浦野研. (2010). Fluency 獲得を 目指した教室ライティング活動におけるブログの利用. 『北海学園大学学園論集』 第145号, 15-30. [北海学園学術情報リポジトリ Fulltext PDF - open access]

授業を補完する形での教室外ライティング活動をブログを利用して行った教育実践報告。実際のブログを紹介しながら、具体的な利用方法や履修した学生の感想、さらに技術的な注意点などについてもあわせて報告しました。

Sakai, H., Urano, K., & Shiokawa, H. (2010). Beliefs of Japanese teachers of English regarding language, language teaching, and language learning: A questionnaire survey. 『日英・英語教育学会紀要 (JABAET Journal)』 第13号, 47-59.

英語教員研修の基礎資料として、英語教師の持つ英語・英語 学習・指導に対する信念を、中学校教員を対象としたアンケ ート調査で分析した研究。英語を学習する大学生との比較などから、英語教師の持つ信念を分析、考察しました。

Urano, K. (2008). Potential causes of errors in subject-verb agreement in L2 English. 『中部地区英語教育学会紀要』 第37号, 41-48. [full text: PDF]

英語の3人称単数現在を表す -s についての日本人学習者の誤りを分析しました。NICT JLE コーパス(日本人の英語スピーキング・コーパス)のデータを中心に -s の脱落と過剰使用を比較し、その結果から Schwartz や White の提唱する Missing Surface Inflection Hypothesis では説明できない誤りが見られることを指摘しました。

Shiokawa, H., Sakai, H., & Urano, K. (2005). Reflecting on our teaching practices.『北海学園大学学園論集』 第123号, 111-122. [CiNii Fulltext PDF - open access]

文部科学省主導で各都道府県において英語教員研修が開催されていますが、これは2004年度に長野県で行われた研修で使われた資料です。筆者3名は研修のコーディネーター役を任されていて、その関係で作成した資料を活字にしたものがこちらです。英語教育でコミュニケーション能力を高めるとはどういうことかについて考察し、具体例を交えながらアイディアを提案しています。

Shiokawa, H., Sakai, H., & Urano, K. (2005). Tasks in English language teaching. 『北海学園大学学園論集』 第123号, 123-137. [CiNii Fulltext PDF - open access]

同上。英語教育でよく使われる(ために独り歩きをしている恐れのある)「タスク」という用語について、定義をし、英語教育(特に授業)との関連を考察しています。

Urano, K. (2005). Deverbal noun compounds in English and the representation of L2 inflectional morphology. JACET Bulletin (『大学英語教育学会紀要』), 40, 105-115. [CiNii Fulltext PDF - open access]

2001年に PacSLRF で発表した研究がやっと活字になりました。

英語の複数形形態素に関する、母語習得と大人の第二言語習得との違いに関する研究。英語では、「名詞-動詞+er」タイプの複合語を作るときに規則複数名詞は不可(例:*rats-eater)なのに対して不規則名詞は可能(例:mice-eater)な点に注目し、日本人英語学習者が、この違いを識別できるかを調査しました。研究結果を、スティーブン・ピンカーの dual-mechanism model (1991など)などと照らし合わせて報告、議論しました。

Urano, K. (2004). How verbatim is the recognition memory for connected written discourse? 『北海学園大学学園論集』 第120号, 73-83.

人間の短期記憶中に言語の「文字どおり(verbatim)」な情報がどのくらいの間保存されているかを検証しました。先行研究の分析結果と、英語母語話者を対象にした実験結果を踏まえて、言葉の意味が理解された段階で、文字どおりの情報は意味情報へと置き換えられることを提案しました。

Urano, K. (2004). Japanese learners' knowledge of the constraint on non-head nouns inside deverbal noun compounds in English. 『中部地区英語教育学会紀要』 第33号, 97-104. [full text: PDF]

英語では、"can-opener" のような脱動詞的複合名詞(deverbal noun compounds)のうち "can" にあたる非主要部名詞(non-head noun)が複数形を取れません(i.e., "*cans-opener" とは言いません)。日本人学習者がこの規則について認識しているかどうかを調査したのがこの研究です。2001年に PacSLRF で発表した研究では表出タスクを用いて同様の調査を行いましたが、本研究では容認性判断タスクを用いることで、別の視点からの補足情報を得ることを目的としました。

Kim, Y., Kong, D-K., Lee, Y-G., Silva, A., & Urano, K. (2003). A task-based needs analysis for the English Language Institute at the University of Hawaii at Manoa. Korean Journal of Applied Linguistics, 19, 93-114.

ハワイ大学 English Language Institute の学生をした英語のニーズ分析。アメリカの大学で必要な英語力を、学生との面接やアンケート調査などをもとに議論しました。ニーズ分析の方法論(データ収集法や分析法)についても検証しました。日本では入手の難しい論文だと思いますので、興味のある方はメールをいただければ PDF ファイル(スキャン画像、2.3MB)をお送りします。

浦野研. (2002). 「第二言語のコミュニケーション」 大島眞・秋山博介(編)『現代のエスプリ』第417号-「コミュニケーション学」(pp. 33-38). 東京: 至文堂.

『現代のエスプリ』でコミュニケーション学をテーマにした号に寄稿しました。大人の第二言語習得は子どもの言語習得とは質的に異なるというこれまでの第二言語習得研究をふまえ、第二言語を使用してより円滑なコミュニケーションを行うために注意すべき点を提案しました。

Urano, K. (2001). Japanese adult learners' interpretation of long-distance binding of English reflexives in embedded infinitival clauses. 『中部地区英語教育学会紀要』 第30号, 181-188. [full text: PDF]

日本人学習者が英語の再帰代名詞(himself など)の先行詞をどのように解釈するかの研究。先行研究の分析結果から、特に不定詞句内の再帰代名詞に注目しました。言語学的分析と筆者の行った実験結果をふまえ、大人の第二言語習得と子どもの言語習得との違いについて議論しました。

浦野研. (2000). 「MERRIER Approach と第2言語習得理論」 『コミュニケーションと言語教育 (SURCLE)』 第2号, 75-80. [full text: PDF]

信州大学渡邉時夫教授が提唱する MERRIER Approach(英語を使ってより効果的に授業を行うための指標)の有効性を、第二言語習得研究と関連付けて議論した論文。加筆、修正したものが『英語が使える日本人の育成』に掲載されました。

Urano, K. (2000). Negative pragmatic transfer in compliment responses by Japanese learners of English: A research proposal. 『コミュニケーションと言語教育 (SURCLE)』 第2号, 30-41. [full text: PDF]

第二言語習得の際の社会言語学的転移について議論した論文。誉め言葉に対する返答に注目し、母語が第二言語にどのように影響するかを議論した、先行研究の分析に基づき、新しい実験研究を提案しました。

Urano, K. (1999). Teacher input and interaction: Native and non-native speaker teachers in ESL classrooms. 『中部地区英語教育学会紀要』 第28号, 265-272. [full text: PDF]

アメリカ国内の同一の語学学校で英語を教える母語話者(アメリカ人)と非母語話者(日本人)の授業を録音し、インタラクション・パターンを比較、分析しました。使用語彙、インプットやインタラクション修正の分析から、母語話者の方が必ずしもより優れた教師というわけではないことを指摘しました。

酒井英樹・浦野研・和田順一. (1998). 「幼稚園イマージョンプログラムにおける活動の変化」 『コミュニケーションと言語教育 (SURCLE)』 第1号, 9-15. [full text: PDF]

私立長野幼稚園で行われている英語イマージョン教育の授業を分析しました。「カレンダー活動」に焦点を絞り、時間を追って教師と子どもたちの間のインタラクションが複雑化していることなどを指摘しました。

Urano, K. (1996). A comparative analysis of questions by two English-speaking teachers in a kindergarten immersion program. 『中部地区英語教育学会紀要』 第26号, 235-242. [full text: PDF]

下の3つの論文と同じデータを、教師の発する質問文に焦点を当てて分析した研究。2人の英語母語話者教師が子どもたちに発した問いかけ(questions)の通時的分析。2つのクラスの子どもたちの英語発達の違いを指摘し、それぞれの教師の問いかけの質的、量的違いが子どもの英語発達にどのように影響を及ぼしたか議論しました。

Watanabe, T., Sakai, H., & Urano, K. (1996). Teacher talk in kindergarten immersion program: Input and the development of spontaneous production ability. 『全国英語教育学会紀要 (ARELE)』 第7号, 101-110.

幼稚園イマージョン教育の2人の英語母語話者教師とそのクラスを対象にした総合的研究。それぞれのクラスを1年間を通して観察し、録画、録音されたデータをもとに、教師のインプット、インタラクション・パターンと子どもの自発的発話能力との関連を比較、分析しました。

渡邉時夫・酒井英樹・浦野研. (1995-6). 「幼稚園イマージョン・プログラムにおける教師の発話: 2人の母語話者教師の使用語彙の特徴」 『日本児童英語教育学会紀要 (JASTEC Journal)』 第15号, 1-11.

上記論文との関連研究。さらにもう1人の母語話者教師を加え、教室内での使用語彙の特徴を、通時的変化を含めて比較、分析し、子どもの自発的発話能力の発達との関連を議論しました。

Watanabe, T., Sakai, H., & Urano, K. (1995). Teacher talk in kindergarten immersion program: Teacher's speech modification over time. 『中部地区英語教育学会紀要』 第25号, 151-156.

上記私立幼稚園で行われている英語イマージョン教育に関する研究。1人の英語母語話者教師のクラスを1年間観察し、インプット、インタラクション・パターンの変化を通時的に分析しました。

学位論文

Urano, K. (2000). Lexical simplification and elaboration: Sentence comprehension and incidental vocabulary acquisition. Unpublished master's thesis, University of Hawai'i at Manoa, Honolulu. [口答発表資料: PDF / full text: PDF]

ハワイ大学マノア校に提出した修士論文。第二言語習得に不可欠であるインプットの理解を援助する手段としての simplification (簡略化)と elaboration (精緻化)の研究。先行研究を分析し、方法論的な問題点を修正した新しい実験手段を提唱し、それに基づいて実験を行いました。簡略化と精緻化が文の意味理解に及ぼす効果と未知語の意味獲得に及ぼす効果を測定し、総合的に精緻化の方が優れていると結論付けました。

Urano, K. (1997). A study of input and interaction in a kindergarten immersion classroom in Japan. Unpublished master's thesis, Graduate School of Education, Shinshu University, Nagano, Japan.

信州大学大学院教育学研究科教科教育専攻英語教育専修に提出した修士論文。長野市内の私立幼稚園で行われているイマージョン教育を観察したデータをもとにした研究。カナダ人教師が担当する4歳児クラスを録画、録音した4回分のデータを、インプット、インタラクション修正の視点を中心に分析し、子どもたちの英語発達に伴って教師がどのようにインタラクションのパターンを変化させているかを分析しました。

講演、セミナー、ワークショップ等

Urano, K. (2012/12/06). Roles of assistant language teachers and Japanese teachers of English for a successful team-teaching relationship: From a second language acquisition perspective. 北海道教育委員会外国語指導助手の指導力等向上研修会基調講演(ホテルライフォート札幌). [発表資料: PDF / slideshare / Keynote]

ALTを主たる対象に、インプットの重要性、インプットを理解可能にする様々な方法、適切なフィードバックの与え方の3点について、第二言語習得研究の知見に基づいてお話ししました。

浦野研. (2012/11/17). 特別セミナー・Journal 編集の立場から. 中部地区英語教育学会・長野地区2012年度第2回研究会(信州大学). [発表資料: PDF / Keynote]

2月のメソ研での発表を、編集者ではなく投稿者の立場に立ってお話ししました。

浦野研. (2012/11/17). 「統計処理」の意味. 中部地区英語教育学会・長野地区2012年度第2回研究会(信州大学). [発表資料: PDF / Keynote]

出張「研究法セミナー」の一貫としてお話ししました。効果量と有意確率について噛み砕いたつもり。

浦野研(コーディネーター)、浦野研・田中武夫(提案者). (2012/6/30). 英語教育研究法セミナー:研究法、データ分析法、論文を書く際の注意点. 第42回中部地区英語教育学会岐阜大会 (じゅうろくプラザ). [発表資料をまとめたサイト]

今回は開会式前に90分間のセッションを行いました。詳しくは研究法セミナーのページをご覧ください。

浦野研. (2011/10/1). 習得につながるインプット・インタラクション: 教師による効果的な英語の使い方. 北海道英語教育学会第12回研究大会招待講演(藤女子大学). [発表資料: PDF]

<要旨>英語コミュニケーション能力の養成には英語によるインプットが不可欠である。特に日本のようなEFL環境では、教師の使用する英語が貴重なインプット源となる。そこで本講演では、Methodological Principles for Language Teaching (Long, 2009) や MERRIER Approach (渡辺, 1995) などを手がかりに、コミュニケーション能力養成につながるインプットの供給方法について、生徒の理解を助け、言語形式への気づきをうながすインプット、インタラクションのあり方という視点から考察する。

浦野研(コーディネーター)、浦野研・田中武夫・本田勝久・髙木亜希子・和田順一(提案者). (2011/6/25-26). 英語教育研究法セミナー:研究法、データ分析法、論文を書く際の注意点. 第41回中部地区英語教育学会福井大会 (福井大学). [発表資料をまとめたサイト]

新しい内容も加わりました。詳しくは研究法セミナーのページをご覧ください。

浦野研(コーディネーター)、浦野研・田中武夫・酒井英樹・髙木亜希子(提案者). (2010/6/27). 英語教育研究法セミナー:研究法、データ分析法、論文を書く際の注意点. 第40回中部地区英語教育学会石川大会 (石川県立大学). [発表資料をまとめたサイト]

40周年記念大会のため、日程を1日にまとめ、3会場同時進行で開催しました。

浦野研. (2009/10/24). 「よい研究」の条件と種類. 日本コミュニケーション学会第18回北海道支部研究大会セミナー.(札幌市立大学サテライトキャンパス). [発表資料: PDF]

中部地区英語教育学会の英語教育研究法セミナーの話を発展させた内容です。

浦野研(コーディネーター)、浦野研・田中武夫・酒井英樹・髙木亜希子(提案者). (2009/6/27-28). 英語教育研究法セミナー:研究法、データ分析法、論文を書く際の注意点. 第39回中部地区英語教育学会静岡大会 (常葉学園大学). [発表資料をまとめたサイト]

研究法セミナーも5年目になりました。今回は第2部に質的研究と量的研究をテーマにしたセミナーを同時進行で開催しました。

浦野研(コーディネーター)、浦野研・田中武夫・本田勝久・髙木亜希子(提案者). (2008/6/28-29). 英語教育研究法セミナー:研究法、データ分析法、論文を書く際の注意点. 第38回中部地区英語教育学会長野大会 (清泉女学院大学). [発表資料をまとめたサイト]

4年目の研究法セミナーは、大阪教育大の髙木先生を新たに加えて内容を充実。

浦野研(コーディネーター)、浦野研・田中武夫・酒井英樹・本田勝久(提案者). (2007/6/23-24). 英語教育研究法セミナー:研究法、データ分析法、論文を書く際の注意点. 第37回中部地区英語教育学会三重大会 (三重大学). [発表資料をまとめたサイト]

2005年度、2006年度の研究法セミナーのさらなる拡大版。

浦野研(コーディネーター)、浦野研・田中武夫・酒井英樹・本田勝久(提案者). (2006/6/24-25). 英語教育研究法セミナー:研究法、データ分析法、論文を書く際の注意点. 第36回中部地区英語教育学会和歌山大会 (和歌山大学). [発表資料をまとめたサイト]

2005年度の研究法セミナーに新たな話題も盛り込んだ拡大版。

浦野研. (2005/10/29). ニーズ分析の方法論: Who, What, & How? ESP北海道第1回公開研究会招待講演 (道都大学研究センター). [発表資料: PDF]

ESP教育でのニーズ分析を念頭に置いて、調査対象、調査項目、データ収集方法の3点について、それぞれいくつかの可能性を提示し、長所短所について検討しました。また、単一の調査対象について単一の手法を使ったニーズ分析からESP教育上の示唆を導き出すのは難しいことを指摘し、Long (2005) の提唱する triangulation of sources and methods の重要性について議論し、タスクを分析単位としたニーズ分析の有効性についても検討しました。

浦野研(コーディネーター)、浦野研・酒井英樹・本田勝久・田中武夫(提案者). (2005/6/25). 英語教育研究法セミナー:研究法、データ分析法、論文を書く際の注意点. 第35回中部地区英語教育学会山梨大会 (山梨大学). [発表資料をまとめたサイト]

英語教育に関する研究をこれから始めようとする方や、既に研究を行っているものの、課題設定の仕方や研究手法等に自信の持てない方を主な対象に、研究を行う上で注意すべき点や取るべき手段など、特に研究方法に焦点を当てて提案、議論しました。

口頭発表等

浦野研. (2013/05/11). 大学でのオーラル系授業における Glexa の導入. 外国語教育メディア学会関西支部2013年度春季研究大会(同志社女子大学). [発表資料: PDF / Keynote(動画・音声のない軽量版)]

昨年のLET全国大会で発表した Moodle/NanoGong による教室外スピーキング活動の実践について、Moodle/NanoGong の問題点を指摘し、その解決方法として別の LMS プラットフォーム Glexa の利用可能性を検証した実践報告です。

Yamanishi, H., Mizumoto, A., & Urano, K. (2013/03/19). Implementing a self-checklist into L2 writing instruction. 48th RELC International Seminar (SEAMEO Regional Language Centre, Singapore).

ライティングの採点に使われるチェックリストをプロセスライティングで学習者自身が修正目的で使う効果について、アンケート調査と作文の評価の2つの視点で調査しました。

浦野研. (2013/02/23). 形態・統語規則について第二言語学習者が持つ暗示的知識の測定法:これまでに使われてきた手法の構成概念妥当性を考える. 外国語教育メディア学会(LET)関西支部メソドロジー研究部会2012年度第3回研究会(広島大学). [発表資料: PDF / Keynote]

暗示的知識測定手段としての時間制限のある文法性判断課題(timed GJT)が明示的知識の干渉を抑えきれない可能性を指摘し、自己ペース読み課題の有効性について検討しました。

浦野研. (2012/08/09). Moodle を利用した教室外スピーキング活動. 外国語教育メディア学会第52回全国研究大会(甲南大学). [発表資料: PDF / Keynote (34.6MB!)]

Moodle Moot でのライトニング・トークの拡大版。Moodle にインストールできる JAVA アプレット NanoGong を紹介し、教室外でスピーキングや発音練習をするための利用例を報告し、NanoGong を使う利点と問題点について考察しました。

Urano, K. (2012/08/05). Measuring Japanese learners’ implicit and explicit knowledge of adverb placement in English. 全国英語教育学会第38回愛知研究大会(愛知学院大学). [発表資料: PDF / Keynote]

*Ken drinks often coffee. のような動詞と副詞の位置に関する誤文について、日本人英語学習者がこのような誤りを含む文をほとんど産出しないのに、文法性判断タスクではこの誤りに気づかないことを指摘し、その原因について考察しました。

浦野研・酒井英樹・髙木亜希子・田中武夫・藤田卓郎・本田勝久・亘理陽一. (2012/07/01). 課題別研究プロジェクト: 英語教育研究法の過去・現在・未来. 第42回中部地区英語教育学会岐阜大会 (じゅうろくプラザ). [プロジェクトのページ]

本プロジェクトは、中部地区英語教育学会においてこれまでにどのような研究法がどのぐらい用いられてきたのかを明らかにし、広く英語教育学で用いられている研究法の点から議論することによって、より良い研究のあり方や、今まであまり採られてこなかったが今後参考にしたい研究法を提案することを目標とする、2011年度からの3年計画のプロジェクトです。

浦野研. (2012/02/23). NanoGong を利用した教室外英語スピーキング活動. MoodleMoot Japan 2012(三重大学). [発表資料: PDF / Keynote (7.8MB!)]

Moodle にインストールできる JAVA アプレット NanoGong を紹介し、教室外でスピーキングや発音練習をするための利用例を報告し、NanoGong を使う利点と問題点について考察しました。

浦野研. (2012/02/20). 論文審査と編集作業のウラ側—JALT Journalの場合—. 外国語教育メディア学会(LET)関西支部メソドロジー研究部会2011第3回研究会(関西大学). [発表資料: PDF]

日本語編集者をつとめる JALT Journal の審査・編集過程を紹介し、それを基に英語教育・応用言語学系学術雑誌のあり方について考察しました。

Urano, K. (2011/08/31). Using timed free-writing to measure L2 learners’ implicit morpho-syntactic knowledge. 大学英語教育学会第50回記念国際大会(西南学院大学). [発表資料: PDF / Keynote]

第二言語習得研究における自発的産出データの問題点を指摘し、その改善策としての時間制限のある自由英作文タスク(timed free-writing)の利用可能性について検討しました。

浦野研. (2011/08/20). 普遍文法に基づいた第二言語習得研究における時間制限のある文法性判断タスクの利用. 全国英語教育学会第37回山形研究大会(山形大学). [発表資料: PDF / Keynote]

時間制限のある文法性判断タスクが暗示的知識を測定しているか、また個別の文法規則に関する知識を学習者が持っているかどうかの測定方法として利用可能かどうかを検証しました。

浦野研. (2011/07/31). 外国語教授法としての MERRIER Approach. 中部地区英語教育学会長野支部2011年度第2回研究会(清泉女学院大学). [発表資料: PDF / Keynote]

MERRIER Approach を SLA 研究をもとに再評価する中で、インプットの理解度を高める点と学習者の気づきを促す点での効果について指摘し、さらに、フォーカス・オン・フォームとの関連性について議論しました。

Urano, K. (2009/10/31). Methodological principles for language teaching and senior high school English classrooms: Looking back at past demonstration lessons. 長野県英語教育研究会(中部地区英語教育学会長野支部)年次大会(長野工業高等専門学校). [発表資料: PDF / パワーポイント]

Long (2009) が提唱する methodological principles for language teaching を基準に、高等学校の英語授業を撮影したビデオのインタラクションを分析しました。

塩川春彦・石井晴子・松根マーク・浦野研. (2009/9/6). 卒業後を見据えた英語教育: 北海学園大学経営学部の取り組み. 第48回大学英語教育学会・全国大会ポスター発表(北海学園大学).

市民交流イベント「変わる大学英語」ポスターセッションにおける発表。北海学園大学経営学部の総合実践英語カリキュラムについて、基本的な考え方や特色、科目内容について紹介しました。

浦野研. (2009/6/28). 知っているのに使えない: 明示的文法知識が正確な言語使用に結びつかないケース. 課題研究プロジェクト:第二言語習得研究の成果とその英語教育への応用. 第39回中部地区英語教育学会静岡大会研究発表 (常葉学園大学). [発表資料: PDF / パワーポイント]

動詞の過去形、3単現の -s、名詞の複数形、代名詞の格、語順(headedness)、副詞の位置(adverb placement)を対象に、学習者の明示的知識と暗示的知識の両方を測定した研究。明示的知識は、上記文法項目に関する誤りを含む文の訂正と理由を説明する課題で測定し、暗示的知識は、時間制限のある自由英作文(1回10分x12回)の誤用分析の形で行いました。誤用分析の結果を先行研究(Lardiere, 1998a, 1998b)と比較し、本研究の結果が Missing Surface Inflection Hypothesis (MSIH) を支持する可能性を指摘し、この結果をもとに、(a) 個々の文法項目の特徴を踏まえた文法指導法を考える必要があることと、(b) 明示的知識をモニタリングの形で上手に使えるようになるための指導が有効である可能性を指摘しました。

浦野研. (2009/3/28). Fluency 獲得を目指した教室外ライティング活動におけるブログの利用. 第81回 Council for Improvement of Education through Computers (CIEC: コンピュータ利用教育協議会) 研究会発表 (大学生協杉並会館). [発表資料: PDF / 発表要旨: TXT]

e-learning 系の発表は実に5年ぶりになります。発表内容はタイトルの通りです。詳しくは発表資料(PDF)をご覧ください。

浦野研. (2007/6/23). 3人称単数を表す形態素 -s の誤用に見られる規則性. 第37回中部地区英語教育学会三重大会研究発表 (三重大学). [発表資料: PDF / パワーポイント]

日本人英語学習者がいわゆる3単現の -s をどうして正しく使えないのかを、先行研究を中心とした自発的発話データの分析を中心に検討した予備調査的研究。日本人学習者は、主語と動詞の一致(agreement)に関して、人称については反応するものの数(単数・複数)についてはきちんと反応できない可能性を示唆しました。なお、この発表内容は Urano (2008) として『中部地区英語教育学会紀要』に掲載されました。

酒井英樹・塩川春彦・浦野研. (2006/9/30). 英語学習についての信念―現職教員研修のための基礎研究. 第12回日英・英語教育学会研究大会研究発表 (成蹊大学). [発表資料: PDF / パワーポイント]

英語教員研修の基礎資料として、英語教師の持つ英語・英語学習・指導に対する信念を、中学校教員を対象としたアンケート調査で分析した研究。英語を学習する大学生との比較などから、英語教師の持つ信念を分析、検討しました。

浦野研. (2004/6/26). MovableType を利用した授業支援ウェブシステムの構築と運用. 第34回中部地区英語教育学会富山大会研究発表 (富山大学). [発表資料: PDF / パワーポイント]

英語の授業支援にブログを利用利用する利点の紹介、報告。授業記録、資料蓄積・配布の場として、また学習成果発表の場としての利用を中心に、ブログソフトである MovableType で構築したウェブサイトの実例を紹介しながら報告しました。

浦野研. (2003/7/12). 明示的知識とコミュニケーション能力:文法指導の意義と位置づけに関する提案. 第18回大学英語教育学会 (JACET) 北海道支部大会研究発表(藤女子大学). [発表資料: PDF / パワーポイント]

これまで Focus on Form (Doughty & Williams, 1998; Long, 1991) の枠組みの中で第二言語習得への貢献度を中心に議論されることの多かった文法知識の役割について、本発表では、日本の英語教育の目標を、狭義の言語習得を超えたコミュニケーション能力の養成と捉えることで、文法指導が持ち得る役割について議論、提案しました。

浦野研. (2003/6/28). 英語の複合名詞内における複数形 -s に関する制約と、それについての日本人学習者の知識. 第33回中部地区英語教育学会岐阜大会研究発表 (岐阜大学). [発表資料: PDF / パワーポイント]

この発表は後に中部地区英語教育学会紀要に掲載されました

浦野研. (2003/6/7). 外国語学習者の持つ言語能力の把握とその適切な測定. 日本言語テスト学会第17回例会発表(北海学園大学). [発表資料: PDF / パワーポイント]

言語テスト研究を、構成概念妥当性に焦点を置いて批判的に検討し、特に「外国語を知っている」というのは実際何を意味するのかを議論し、第二言語習得研究の知見に基づいた言語テスト作成、分析の重要性を訴えました。

Urano, K. (2002/10/3). Effects of simplification and elaboration on L2 comprehension and acquisition. Paper presented at the Second Language Research Forum 2002 (Toronto, Canada). [発表資料: PDF]

ハワイ大学に提出した修士論文を基にした研究発表です。

Urano, K. (2001/10/6). Level-ordering effect in SLA: Representation of L2 inflectional morphology. Paper presented at the 4th Pacific Second Language Research Forum (Honolulu, HI). [発表資料: PDF]

この発表は、後に JACET Bulletin に論文として掲載されました。

浦野研. (2000/6/24). 日本人学習者の英語の非定形節内にある再帰代名詞の解釈. 第30回中部地区英語教育学会・石川大会発表(金沢大学). [発表資料: PDF / full text: PDF]

ハワイ大学で書いた論文を中部地区英語教育学会で発表しました。後に紀要にも掲載されました

Urano, K. (1998/6/27). Input and interaction by a native-speaker teacher and a non-native speaker teacher in ESL classrooms. 第28回中部地区英語教育学会・長野大会発表(JA長野県ビル). [full text: PDF]

この発表は、後に中部地区英語教育学会紀要に論文として掲載されました

酒井英樹・浦野研. (1996/11/10). 幼稚園児と教師のインタラクションの分析. 日本児童英語教育学会 (JASTEC)・秋季研究大会発表(東京).

他の研究と同じ幼稚園のイマージョン教育の観察をもとにした発表。これまでの研究結果ふまえ、授業の模様を撮影したビデオを見ながら、英語を使った子どもとのコミュニケーションを、言語習得にとってより好ましいものにするための提案をしました。

浦野研. (1996/6/29). 幼稚園イマージョンプログラムにおける教師の発話:2人の英語母語話者教師の問いかけの分析. 第26回中部地区英語教育学会・山梨大会発表(山梨大学). [full text: PDF]

この研究は、後に中部地区英語教育学会紀要に論文として掲載されました

酒井英樹・浦野研. (1996/3/20). 長野幼稚園における英語イマージョン・プログラム:ビデオによる授業研究. 日本児童英語教育学会 (JASTEC)・創立15周年記念・中部地区研究大会発表(信州大学).

イマージョン・プログラム授業の中で特定の活動に焦点を当て、時間を追うごとに教師と園児のインタラクションが複雑になっていく様子を分析、考察しました。後に酒井・浦野・和田 (1998) として論文にまとめました。

渡邉時夫・酒井英樹・浦野研. (1995/11/23). 幼稚園イマージョン・プログラムにおける教師の発話:使用語彙の特徴と園児の第2言語使用能力との関係. 日本児童英語教育学会 (JASTEC)・秋季研究大会発表(尼崎).

この研究は、後に日本児童英語教育学会紀要(JASTEC Journal )に論文として掲載されました

渡邉時夫・酒井英樹・浦野研. (1995/8/2). 幼稚園イマージョン・プログラムにおける教師の発話. 第21回全国英語教育学会・浦安研究大会発表(明海大学).

2この研究は、後に全国英語教育学会紀要(ARELE)に論文として掲載されました

渡邉時夫・酒井英樹・浦野研. (1995/6/25). 幼稚園イマージョン・プログラムにおける教師の発話. 第25回中部地区英語教育学会・和歌山大会発表(和歌山大学).

この研究は、後に中部地区英語教育学会紀要に論文として掲載されました

論文 (未発表のもの)

Urano, K. (2000). Typographical input enhancement on the web: Its potential in L2 research and pedagogy. Unpublished manuscript, University of Hawai'i at Manoa, Honolulu. [full text: HTML]

ESL 680P (Educational Technology) に提出された論文。インプット・エンハンスメントの先行研究を紹介し、ウェブ・ベースでインプット・エンハンスメントを行う可能性を取り上げました。

Urano, K. (2000). Computer use in SLA: An annotated bibliography. Unpublished manusrcipt, University of Hawai'i at Manoa, Honolulu. [full text: HTML]

ESL 680P に提出した論文。データ収集にコンピュータを利用した第二言語習得の研究を概観し、どのようなプログラムがどのように利用されてきたかを振り返りました。

Urano, K. (1998). Lexical simplification and elaboration: A pilot study on sentence comprehension and incidental vocabulary acquisition. Unpublished manuscript, University of Hawai'i at Manoa, Honolulu.[full text: HTML]

ESL 672 (Second Language Classroom Research) のために書いた論文。修士論文研究のための予備研究で、語彙的に修正されたインプット(lexically modified input)が文レベルの理解度と語彙習得に及ぼす影響を PsyScope というコンピュータプログラムを利用して研究しました。

Urano, K. (1998). Simultaneous attention to form and content: Perceptual salience of English morphemes and limited attentional resources. Unpublished manuscript, University of Hawai'i at Manoa, Honolulu. [full text: HTML]

ESL 650 (Introduction to SLA) のために書いた論文。VanPatten (1989) の研究を第二言語としての英語習得に置き換えた研究です。学習者はインプットを受け取る時に意味に重点を置くと形式(この場合は形態素)に対する意識レベルが低くなると提案して、実験結果を報告しました。