ハイブリッド授業事例報告 (1)

注:商品画像を借りるためにアマゾンのリンクを張りましたが、なぜかKindleへのリンクを張ったような挙動になってしまいリンクが使えません。お手数ですが各自おググりください。

2021年度の授業が間もなく始まります。僕の勤務先では教室定員の1/3以内に収まる授業については対面で、そうでない場合には非対面で実施することになっているので、最大でもひとクラス20名の僕はすべて対面で実施することになります。

昨年度第2学期(後期)も同じ方針だったため、僕はひと足早く対面に戻っていましたが、健康に不安を抱える学生や感染者の濃厚接触者として自宅待機を求められた学生などのために一部の授業をハイブリッド(ハイフレックス)形式で教えました。今学期も同じようなことが起こる可能性も十分あるので、ここで一度自分のやり方を整理しておきたいと思います。

教育環境

僕が担当しているのは、全学共通教育と経営学部の英語科目が中心で、その他にゼミがあります。基本的にすべて少人数の演習科目で、昨年度後期は最大で20名、最小で1名(4年生のゼミ)という感じでした。この記事で紹介するのはそのうちハイブリッド形式で行った英語の授業の様子です。

僕の授業はペアワークやグループワークが中心です。僕が前に立って話すのは活動の指示を出すときとクラス全体へのフィードバック、それとごくたまになんらかの解説をするときぐらいです(あ、他に雑談もあります)。ということで僕の行ったハイブリッド授業は講義中心の科目のそれとはだいぶ様子が異なるということをご理解ください。

僕が使った教室は、教卓にPCが1台設置され、プロジェクタおよびスクリーン、それにスピーカーが備え付けられています。教卓PCは有線で学内LANにつながっていて、その他に教員が利用できる無線LAN(Wi-Fi)があります。

昨年度は前期が丸々オンライン授業になったため、後期の始まる段階で学生たちは自宅でリアルタイムなオンライン授業を受ける環境をすでに確保できていました。具体的には、PCを利用したZoomへのアクセスと、Google ClassroomやGoogle Docs、それにGmailなどが利用できる環境です。Google ClassroomにはPCだけでなくスマートフォンからもアクセスできるようにして、教室での授業でもプリント類はスマートフォンで撮影してGoogle Classroomに提出するといったこともしていたので、同じことが自宅でもできる状態でした。

追加で持ち込んだ機材

ハイブリッド形式の授業に毎回持ち込むので、できるだけ機材は少なくコンパクトにということを心がけました。ハイブリッドのために用意したのは以下の4つです:

  1. MacBook
  2. MacBookを他の機器と接続するハブ
  3. ウェブカメラと三脚
  4. USBマイク(Blue Yeti)

1. MacBook

Zoom用です。USBハブがつながればなんでもよいのですが、メインとしては引退して出張用になっていた12インチMacBookを流用しました。軽くて薄いので教室に持っていくにはちょうどよいです。

2. USBハブ

MacBookにはUSB-C入力が1つあるだけなので、拡張する必要があります。携帯性を重視して外部電源を必要としないものを使っています。純正のものはありませんし、Appleがおすすめしているのはお高いのでSelore & S-Global社の10-in-1のものを買いました。プロジェクタに接続するためのHDMIとVGAがあって、USB3.0も3つまで挿せるので僕の用途にはちょうどよいです。複数の教室で使っていますが、HDMIの相性も問題ないです。

3. ウェブカメラと三脚

MacBookにはマイクもカメラも内蔵されていますが、後述する理由で長いケーブルを使って自由に移動させたいので外付け(USB接続)のものを使います。昨年は新型コロナ対策でリモート会議が盛んになり、ウェブカメラの入手が困難ですが、そんな中で最初に手に入れることができたのがロジクールのC922nでした。コンパクトで画質もよいですし、(授業では使いませんが)内蔵マイクの性能も悪くないので気に入ってます。

教室内でこれを自由に使うには、コンパクトな三脚が必要になります。机の上に置いて使うのでそれほど高さは必要ありませんが、ある程度の安定感と角度調整が柔軟なことが求められます。僕が使っているのはManfrottoのPIXIというミニ三脚とハクバの延長ポールHCS-2の組み合わせですが、はっきり言って最高です。

Manfrottoのミニ三脚は元々持っていたものを転用したのですが、とても良いのでもう1つ買い足しました。コンパクトなのにある程度重さがあって安定することと、雲台がとても優秀なところが気に入ってます。写真の赤いボタンを押している間雲台が自由に動くのですが、ボタンを離すとその位置でカッチリ固定されて動きません。これはたとえばC922nにおまけで付いてきた三脚とは全然違うところです。

ミニ三脚だけでは高さが足りないので延長ポールも用意しました。ハクバのものは値段も手頃で高さ調整も柔軟で気に入ってます。

以上3点を組み合わせるとこんな感じになります。ケーブルを引っ張らない限りはしっかり固定されて安定しています。

4. USBマイク

カメラと同様、マイクについても長いケーブルで移動させられるものを用意しました。僕が使ったマイクはBlueのYetiですが、これは自分の声を録音するために数年前に買ったものが手もとにあったからです。正直かなり大きくて重いので持ち運びにはおすすめできません。最近になって小型版のYeti nanoを購入したので、今学期はこちらを使うと思います。

僕の授業で使うマイクに必要な条件は、(1) ある程度きれいに声を拾ってくれることと、(2) 指向性の切り替えができることです。(1) はわかると思いますが、演習タイプのハイブリッド授業では (2) も重要になります。具体的には、単一指向(マイクの正面の音のみを拾う)と無指向(全方向の音を拾う)の切り替えができることが重要で、YetiもYeti nanoもこの条件を満たしています(そして音質もよいです)。実際の使い方は次の記事で紹介する予定です。

全部揃うと写真のようになります。ケーブルがごちゃごちゃしていますが、4点セットでA4サイズの手提げかばんに収まります。

機材紹介だけで随分長くなってしまったので今回はここまで。次回はハイブリッド授業での使い方を紹介します。