札幌交響楽団の定期演奏会

久々に札幌交響楽団(札響)の定期演奏会に行ってきました。家族の都合で家で晩ごはんが出なさそうだったので、当日朝になって急遽出かけることに。

当日券は午後6時発売。5時半にカウンターを覗いた時は待ち人ゼロで、10分前ぐらいにもう一度来たら10人ほどが並んでいました。12列目中央近くのSS席があったのでそこに決めました。

開演前のロビーコンサートは弦楽四重奏でモーツァルトのアイネ・クライネ・ナハト・ムジーク(第2楽章は省略)。ワインを飲みながら立ち見でこういう演奏が楽しめるのも札響定期の良いところ。

最初はプロコフィエフの「古典」交響曲。実はあまり聞いたことがなかったけど、小規模でオーソドックスな形式ながらも時折見えるプロコフィエフらしさや管楽器の使い方が楽しかった。

続いてイェンス=ペーター・マインツを迎えてのロココの主題による変奏曲(チャイコフスキー)。ソリストは長身イケメンで、小さく見えるチェロが奏でる音がとても心地良かった。オーケストラもチャイコフスキーは慣れてるなぁと感じました。アンコールのバッハもとても良かった。

ところで、いつかはチェロを習いたいと思って早十数年。こんな長身にさらっと弾かれると一気にやる気が失せてしまう笑。

休憩後のメインはラフマニノフの交響曲第2番。こちらも良い演奏でした。札響は弦が厚くうねるような曲が得意な印象。シベリウスなどもそうかな。前半はお休みだった金管のみなさんも元気でした。

キタエンコの指揮は全体的にオーソドックスな印象(端正な演奏をする札響があまりめちゃくちゃに暴れるということもないだろうけど)。それでも時折ぐいぐい引っ張ったりゆったりさせたりして面白かった。

そしてこの曲といえば第3楽章のクラリネット・ソロ。この楽器を吹いてれば一度は吹いてみたいはず(僕も練習したことがある笑)。札響の主席の方も素晴らしかった。

ということで当日に思い立って出かけた札響の定期演奏会を堪能しました。当日券は定期会員で来られない方の席も出してるのか、会員でない僕が普段前売りで買うよりずっと良い席で楽しむことができました。今シーズンは他にも気になるプログラムがいくつかあるので、時間が許せばまた来たいです。