朝起きてみれば窓の外は銀世界。などと言えば聞こえがいいですが、実際はちょっと吹雪いていたので朝からげっそりでした。こんな日でも午前中から会議があったりするわけで、雪の降る中長めのコートを羽織って出勤。すっかり真冬の身支度です。
会議の後は終日研究室で仕事。今日はウェブ(ブラウザ)上で音声(声)を録音する方法の模索。普段授業ではいわゆるボイスレコーダーを複数持ちこんで、グループごとにディスカッションなどを録音していますが、発音練習等にはやはり一人一人がマイクに向かって録音する必要があります。かといってクラス分のボイスレコーダーを調達するのは金銭的に難しいので、学生が持っているPC(うちの学部は入学時に全員がノートPCを用意することになっています)をうまく活用したいところ。
過去には、Audacity という音声録音&編集ソフトとMP3のコーデックをインストールさせ、各自録音した音声ファイルを提出させたりもしましたが、なんとも作業が煩雑でした。そこで今回は、ソフトのインストール等の手間をかけずに声の録音&提出を行う方法を探してみました。
今日たどり着いたのは Moodle 用の AudioRecorder というモジュール。ノッティンガム大学で作られたオープンソースのアプリケーションで、Moodle にインストールすればアクティビティとして使用できます。Active X を使うので Internet Explorer でしか動きませんが、うちの大学のネットワークも基本的に IE を推奨しているので特に問題はなさそう。早速僕の実験用の Moodle にインストールしてみましたが、特に問題なく使えます。
通常のディスカッション・フォーラムの要領で AudioRecorder モジュールを設置すると、画面上にボイスレコーダーのようなアプレットが表示されます。ローカルのハードディスクのどこにMP3ファイルを保存するかを設定すれば準備完了。レコーダーの録音ボタンを押してマイクに話しかけるだけです。録音したファイルの再生もできるし、フォーラムになっているので、同じ画面からファイルのアップロードもできます。普通に Moodle のフォーラムを使っていればその延長線上で使えそうです。
うちの大学でも来年度にはCALL教室が設置される予定ですが、今までCALL教室を使わないでもそれほど不便を感じてきませんでした(もちろんそれは学部の全学生がノートPCを所有し、教室や自習場所にLAN環境が整っているからこそなのですが)。Moodle を使えば音声や動画などの配信も問題ないし、その他の教材配布やフォーラムを使ったコミュニケーション、それに小テスト機能なども使えば教室内外でかなりの活動が可能です。そんな中でCALL教室なしでは唯一難しいかなと考えていたのが学生が自分の声を録音し、それを提出するという作業を気軽に行うことでした。上述の Audacity 等をインストールすることで確かにできることはできるのですが、めんどくさい作業なしに気軽に使えるわけではないですから。
ところがこの AudioRecorder モジュールを使うことで、普段使っている Moodle 上で音声のやり取りも簡単にできてしまいます。さらに便利なのは、CALL教室のように場所を限定されることなく、Windows PC とネット環境さえあれば自宅であれ、たとえばネットカフェのようなところであれ、自分の声を録音し、そのファイルを提出できるという便利さもあります。
もう少し使い方を確認した上で、今年のうちにパイロット的に導入してみようかと思います。ちょっと楽しみな機能を発見しました。