あれよあれよという間に2017年も終わります。年を越す前にざっと一年間を振り返りましょう。
Task, task, task!
2014年の終わりぐらいから、タスク・ベースの言語教育(task-based language teaching: TBLT)を日本に根づかせるために労力を割いてきましたが、今年はそれがひとつ実を結びました。名城大学の松村昌紀さんを焚きつけて説得して企画した『タスク・ベースの英語指導: TBLTの理解と実践』(Amazon.co.jp)が7月に出版されました。理論面、実践面のどちらかに偏ることなく、TBLTの理念とその実現例を示したいとずっと考えてきたので、編者で筆頭著者でもある松村さんの他、共著者の福田くん、田村くん、川村さんと一緒にこの本を上梓することができたのはとてもうれしいことでした。
2015年のJALTでTBLTに関する招待講演を行い、松村さんに声をかけて聞きにきてもらいました。実はその前にも彼とTBLTについて(飲みながら)じっくり話をする機会があり、すでに『タスクを活用した英語授業のデザイン』を書いていたけど、新たにTBLTの理念までしっかり丁寧に解説する本を書きましょうとけしかけてはたらきかけました。それなりに苦労もありましたが、この本が無事出版されたのはとてもうれしいことでした。だってこれから先、TBLTについて話をするときに「まずはこの本を読んでください」と言えますから。
TBLTについては、分野的に関連性の高い特定目的のための英語(English for specific purposes: ESP)教育に関するものとあわせ、いくつかの学会等で話をする機会を得ました。
- The IAFOR International Conference on Education—Hawaii 2017 (January, Honolulu, USA)
- 外国語教育メディア学会(LET)関西支部メソドロジー研究部会(通称メソ研)2016年度第4回研究会(2月, 福岡市)
- 日英・英語教育学会第18回研究会(5月, 東広島市)遠隔参加
- Faces of English 2 (June, Hong Kong)
- The Applied Linguistics Conference (ALANZ / ALAA / ALTAANZ) (November, Auckland, New Zealand)
話をする度に自分の考えを整理し直すことになるので、上掲書には書ききれなかったことや、その後の議論の中で新たに考えたことなどがたくさんあります。日本におけるTBLTの実例については、英語で書かれたものがまだあまり多くないので、今後はそちらにも力を入れたいとも考えています。
国内外の学会に参加する中で、TBLTに興味のある方や、TBLTの研究や実践を行っている方との出会いもありました。そんな経験を活かして2018年もTBLTについて発信していきたいと思います。とりあえずTBLTの話をすることになっているのは:
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- 外国語教育メディア学会(LET)中部支部第90回支部研究大会(1月, 岐阜市)
- The IAFOR Asian Conference on Language Learning 2018 (April, Kobe)
ですが、他にも各地でTBLTの話をしたいと思います。
Bike, bike, bike!
気持ちは若いものの肉体的には無理のきかない年齢になりつつあります。運動など一度も長続きしたことがなかったのですが、同業者の間で自転車が密かに人気だったこともあり、5月にいわゆるクロスバイクを買いました。これが案外しっくり来て、大して筋肉がないにもかかわらずそこそこ風を切る体験を味わうことができ、サイクリングロードをはじめ自転車に向いた道の多い札幌という土地柄にも助けられ、雪の降るまでの半年間じっくり自転車に乗ることができました(トータルで1,500km以上走りました)。
基本的には早朝、5時半ぐらいから1時間程度乗る形で、仕事などにもほとんど影響のない形での運動を週に2回ほど続けました(その分夜は早く寝るようになりました)。食事や飲酒については従来とほとんど変えることなく、運動だけでどのぐらい健康状態が改善するかの実験でもありましたが、8月の健康診断では、ずっと高値安定だった肝臓の数値も大幅に下がり、ウェストも数センチ引っ込みました。
札幌の長い冬の間は自転車に乗ることができません。仕方がないのでフィットネスバイクを購入し、毎日30分乗っています。冬真っ只中ですが、雪融けが待ち遠しい今日このごろです。
終わりに
この一年、他にもいろんなできごとがありましたが、すべてを語ることはしないでおきましょう。来年から再来年にかけても、順調にいけば共著の本が複数出る予定ですし、話しておきたいこと、書いておきたいこともいろいろあります。仕事もあるし、私生活もあるし、時間配分は簡単ではありませんが、今後もできることをできる範囲で、背伸びはせず、かといって怠けもせずに進んでいこうと思います。
この記事の写真は、1月に10年ぶりに訪れた第二の故郷ホノルルで撮影したものです。2018年がみなさんにとって素敵な年でありますよう。
