メソ研 in 秋田での自分たちの発表について、補足(というかまとめ)をするためにいくつかつぶやいたので、ここにまとめておきます。
メソ研での追試の発表ですが、突き詰めると、メタ分析を行うには、独立変数と従属変数のそれぞれで統制をおこなった研究のみを対象にしないと、いわゆる「統合」にならないと主張したと言えると思っています。文法指導の効果については、(つづく)
— Ken Urano (@uranoken) October 29, 2013
(承前)「どんな言語項目・規則を対象にどのような指導を行ったのか」(=独立変数)と「学習者の知識をどのように測定したのか」(=従属変数)にばらつきがあると、メタ分析の結果、具体的な提案には至りません(Norris & Ortega, 2000もそう)。(つづく)
— Ken Urano (@uranoken) October 29, 2013
(承前)発表で紹介した医学系のメタ分析ではそこがきちんとしているために、メタ分析の結果、たとえば「A(という治療法・薬)はB(死亡率の低下)に効果があるため、この治療法を行うべきである」といった具体的な提案を結論で述べることができるわけです。(つづく)
— Ken Urano (@uranoken) October 29, 2013
(承前)英語教育系のメタ分析には、この統制が不十分なものが多いようで、その結果、せっかくメタ分析でまとめても具体的な提案ができない状態にあります。そこで重要なのが追試(replication)であり、追試を増やすことで研究の統合を進めましょうと提案しました。(了)
— Ken Urano (@uranoken) October 29, 2013
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メソ研補足 | ひとりごと http://t.co/YhDlKEiMyc メタ分析を行うには、独立変数と従属変数のそれぞれで統制をおこなった研究のみを対象にしないといけませんね、という話。