(めずらしく)振りかえる

12月31日になると一年を振り返ってここに何かを書こうかななどと考えはするのですが、もともとどこかで一区切りをつけるという生き方をしていないので、ほとんど実現していません。過去ログをたどったところ、最後にそれらしい記事を書いたのは2006年。8年前ですね、はい。今夜はたまたま書斎でひとりヘンデルのメサイアを聴いていて、年の瀬になんとなく時間ができたので思いつくままに書き綴ってみます。

僕は研究者としては大変残念なことに、まとまった文章を書くのが嫌いで嫌いで、そのくせ喋るのは好きだったりするものだから、ここ数年の間に発表はしたけど活字になっていない研究や実践報告がだいぶん溜まってしまいました。2014年は「喋る」から「書く」に比重を移そうと考え、こんな本も読んだりしてみましたが、本来の筆不精は簡単には改善せず、お恥ずかしい限りです。それでもまぁ水本篤さんが筆頭著者の論文で学会賞をいただいたり、優秀な若手にお尻を蹴られながら共著の論文を1本投稿したりと、とりあえず首の皮をつなぎ留める程度の活動はできたでしょうか。

これから論文や実践報告の形に(書いて)まとめなければならないもののリストを作ってあるので、2015年は時間をみつけて少しずつこなしていきたいと思います。時間をみつけてなんて甘っちょろいことを言ってるからいけないんですね。がんばります、はい。

2015年には学会のアドミン的な仕事のうちのいくつかから足を洗う予定になっています。年齢的にも立場的にもやむを得ないと考えて引き受けてきましたが、複数の学会に所属するのが通例の僕の業界では、常に Yes と言い続けると収拾のつかないことになってしまって、これはいかんということで少しずつ道筋をつけて後任に仕事を譲っていく手はずを整えています。10年後ぐらいにまたそういう面倒な仕事が舞い戻ってくるのかもしれませんが、これからしばらくは研究そのものに割く時間を増やしたいと思っています。そうはいっても一部の学会業務は引き続き残りますが。

学内の方もここ2–3年はなかなか多忙です。学部の新カリキュラムが4月に動き出しますし、全学的な業務でもちょっと重いものを引き受けているので、それも事故なく終えられればなぁ。そうそう、学内業務といえば9月に学生を連れて3週間カナダに滞在する予定です。それも1つ増コマ扱いになるんだった。

学会や研究会に参加して発表をしたり、精力的に研究をしてる優秀な方々の話を聞いたりするのはとてもよい刺激になるので、2015年も時間と体力の許すかぎり出かけていきたいと思っています。札幌に住んでいると研究者同士で交流をする機会がとても少なく、海を越えて行かねばならんのです。

海を越えるといえば国際学会。ここのところ共同研究者のみなさんに連れて行っていただく形でシンガポール、ニュージーランド、オーストラリアと旅する機会を得ましたが、そろそろ自分の専門に近い分野で勝負をしないといけません。きっちりしたデータを取って第二言語習得系の国際学会で発表することをここ2–3年の目標としたいと思います(2015年と言い切らないところがずるい)。

2014年も多くの方と出会い、語り、飲み、泣き、笑いました。多くの刺激を与えてくださったみなさんに感謝しつつ、2015年は自分が刺激を与える側に少しでも回ることができればと思います。

それではみなさん、ごきげんよう。May 2015 be a wonderful year for all of you.

card 2015

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