話をする

ちょっと前後しますが、7月2日に神戸学院大学にお招きいただき、FD講演会という形で以下のタイトルでお話しさせていただきました:

目標言語を使った外国語の授業: 効果的なインプット・インタラクション・フィードバック

小規模なイベントでしたが、ディスカッションの時間も含めて2時間半たっぷりお話しさせていただきました。自分の研究に近い話ではありますが、英語教師としての自分を見つめるよい機会にもなりました。

今回の講演は、これまでに機会をいただいたいくつかの講演でお話しした内容を取りまとめたものでした。スライドを投影しながらそれぞれについて詳しく説明をしたので、スライドのみを公開してもあまり役に立たないような気もしますが、ファイル送付の依頼のあった先生にメールで送るにはちょっとサイズが大きいこともあり、ウェブで公開してしまいます。

PDFファイルのダウンロードはこちらから。

ことば足らずの内容ですので、質問などあれば遠慮なくご連絡ください。

本を書く

今回は自著の宣伝です。7月21日に研究社から『はじめての英語教育研究:押さえておきたいコツとポイント』という本が出ます。どんな内容かは書名がよく表していると思いますが、英語教育の世界でこれから研究を始めようという方が最初に手にする研究法の入門書という位置づけで執筆しました。

この業界には、『外国語教育研究ハンドブック:研究手法のより良い理解のために』(松柏社)という素晴らしい本があり、僕も大学院生など多くの方にお薦めしていますが、僕たちの書いた『はじめての』は、この『ハンドブック』よりさらに研究の入口に近い部分に重点を置いています。「なぜ研究をするのか」、「どのように研究テーマを決めるのか」、「何のために先行研究を読むのか」といった解説を通して、『はじめての』が、これからはじめて研究をしようとする方と『ハンドブック』との橋渡しになればと願っています。

2005年から2013年まで、中部地区英語教育学会で「英語教育研究法セミナー」を主催しました(セミナーは共著者の亘理陽一さんを中心に現在も続いています)。また、同じ学会で「英語教育研究法の過去・現在・未来」というプロジェクトも企画しました。本書は、こういったこれまでの取り組みの集大成という意味合いを持っています。

詳しい内容については書店等でぜひ手にとってご覧いただければと思いますが、「はじめに」の最後の段落だけここに紹介します。

本書の中でも繰り返し述べていますが、研究は他の研究との関係なしでは存在しえません。同様に、研究者も他の研究者とのネットワークがあってはじめて活躍できるのだと私たちは考えています。本書を手に取ったみなさんが、研究を通じて様々な形でつながり、英語教育研究全体を一歩前に進めてくれることを願っています。

2nd Joint International Methodology Research Colloquium

外国語教育メディア学会(LET)関西支部メソドロジー研究部会(通称メソ研)と韓国英語教育学会(KATE)コーパスSIGの第2回共同コロキアムが、全国語学教育学会沖縄支部(JALT Okinawa)との共催で2月16、17日にてんぶす那覇で開催されます。以下のタイトルで発表する予定ですので、ここでその資料を公開します。

I’ll be giving a talk at the 2nd Joint International Methodology Research Colloquium co-hosted by LET Kansai Methodology SIG, KATE Corpus SIG, and JALT Okinawa at Tenbusu Naha, Okinawa on Tuesday, February 16, 2016, and I’d like to share my slides here.

Urano, K. (2016). Task-based syllabus design and task sequencing. Invited talk at the 2nd Joint International Methodology Research Colloquium co-hosted by Okinawa JALT, KATE Corpus SIG, & LET Kansai Methodology SIG @ Tenbusu Naha, Okinawa, Japan.

Task-based syllabus design and task sequencing from Ken Urano

(今年も)振りかえる

あっという間に今年も12月31日を迎えました。去年の今日、ブログで1年の振りかえりをしたので、今年もなんとなく書きましょう。

1年前の記事では、「来年こそは」書くぞと言ってたのに、終わってみればまったく実現せず、2015年に刊行された論文はなんとゼロ。ゼロです。トホホ。何を言っても言い訳になってしまうわけですが、この一年は学内のことがとても忙しくて、いくつかの独立した業務が複合的に襲いかかってくる感じで、研究のことに向ける気力がほとんど残らなかったというのが正直なところです。

ずっと札幌に引きこもっていてはいけないと、学会等にはなるべく行くようにしていたのですが、学内業務とスケジュールがぶつかることも多く、出張回数もJALのFLYONポイント(いわゆるマイルですね)も前年までよりだいぶ減りました。出張旅費がまだ余ってます。

2015年の発表・講演リスト(個人のもののみ)は次のとおり。数は少なかったのですが、新しいテーマを開拓するなど、自分の中では意欲的なものが中心だったと思っています。(この他にもCALL関係の共同発表者としてイタリアと金沢に連れていっていただき、おいしい料理を堪能あらたな人脈づくりをすることができました。共同発表者の田中さん、大西さん、ありがとうございます。)

最後の2つの発表・講演のタイトルにもあるとおり、今年後半には特にタスクに基づいた外国語教育(task-based langauagge teaching: TBLT)に時間を割きました。このテーマは、ハワイ大学の指導教官がその先駆者であり、僕も思うところがいろいろありますし、教育実践としてはもう10年以上取り組んでいるのですが、研究者としてこのテーマを扱うことはほとんどしてきませんでした。今年は JALT から「なんでも好きなこと話していいよ」という形で講演依頼があり、自分とオーディエンスの興味関心が一致しそうなテーマということで TBLT を選びました。その後別件でも TBLT の話をする機会を得たので、文献を読みなおしたり、自分の考えを整理したりすることに時間を費やし、その結果言いたいことややりたいことがかなり明確になったのは収穫でした。2016年は自分の(あまり多くない)研究資源を TBLT に重点的に費やし、学会発表や論文等の形で発信していこうと考えています。

あと1時間少々で2016年が始まるわけですが、学年暦が4月から始まる日本の大学で働いているの身分なので、これまで続いてきた各種業務の忙しさは3月まで続きます(一番重くしんどいのは1月で終わりますが)。客員先の大学院で修士論文の主査をつとめていますし、さらに別の大学から博士論文の副査を依頼されてもいるので、2月ぐらいまではそちらも大変そうです。ただ、3月までで任期の終わる業務がいくつかあるので、4月以降は今よりは自分の時間が多く取れるのではないかと期待しています。ということで、最後に研究関連の抱負を述べて締めくくります。

まず、上述のとおり2016年は TBLT に関する発信を積極的に行っていこうと思います。啓蒙活動というとおこがましいですが、そういう意味合いのことを考えています。関連して、特定目的のための英語教育(English for Specific Purposes: ESP)についても研究や発信を行っていく予定です。こちらは所属学部の英語教育とも密接に関わっているので、データ収集などがやりやすいかな。

もうひとつは、2016年こそは「書く」年にしたいということです。執筆計画を立て、およそのアウトラインまで作ったところで止まっている論文や実践報告が複数あるので、それをなんとか片づけたいです。その他にも、TBLT がらみでの書きことばでの発信もできれば。さらに別に共著で本を執筆していますが、こちらについてはのこり1章の締め切りが迫っていて焦ってます。ものを書くということはどうしても好きになれないのですが、やらなきゃね。

ということで主に研究面でのこの一年のまとめでした。実は学内業務の方がよっぽど波乱万丈なのですが、そちらについては書けないことも多いので省略。私生活でもいろいろありましたが、そちらも割愛。

今年もお付き合いいただきありがとうございました。2016年がみなさんにとって素敵な年でありますよう。

card2016

SappoRo.R #5

poster

今回で5回目となるRの勉強会 SappoRo.R #5 を11月14日(土)に開催しました。発表者の投影資料やUstream中継の録画(@ YouTube)をまとめる場所としてこの記事を書いています。

プログラムなどの概要はこくちーずのページをご覧ください。第1回から第4回までの概要へのリンクもあります。

まずはYouTube動画すべてと、公開されている分の投影資料をまとめます。新たな資料が公開され次第追記する予定です。

Twitterにおけるハッシュタグ #SappoRoR のついたつぶやきのまとめ

初心者向けワークショップ by @kazutan

glmmstanパッケージを作ってみた by @simizu706

glmmstanパッケージを作ってみた from Hiroshi Shimizu

R言語を用いたEHR (Electronic Health Record) support system by @R_beginner

EHR support system by R language from Masahiko Hida

オレンジ色のコンビニはどうしてあんなにつよいんだろう by @WAFdata

SappoRoR#5 Leafletでボロノイ図を描く from Wakana_kudo

DTでインタラクティブな表作り @kazutan

第3回『続・心理統計学の基礎』読書会

札幌、静岡と場所を変えて開催している『続・心理統計学の基礎』読書会ですが、第3回目を山口大学で開催することが決定しました。

poster

第3回『続・心理統計学の基礎』(南風原朝和 著)読書会

a.k.a. 続・続『続・心理統計学の基礎』読書会

2015年8月25日(火)10:00–16:00

山口大学教育学部43番教室
山口市吉田1677-1(アクセス情報

講師:前田和寛先生(比治山大学短期大学部)

第1回、第2回のようす

動画や資料が公開されています。復習も兼ねてご覧ください。

プログラム(予定)

  • 10:00–12:00: これまでの復習
  • 13:00–14:00: 第4章後半
  • 14:15–15:45: 第5章
  • 15:45–16:00: 質疑応答

講義資料

  • 後日公開

参加

  • 本企画に興味のある方でしたらどなたでも参加できます(事前申し込みが必要です)。
  • Skype による遠隔参加も検討します。ご希望の方は問い合わせ先までご連絡ください。
  • 『続・心理統計学の基礎』は各自でお求めください(アマゾンのリンクはこちら)。
  • 『心理統計学の基礎』を未読の方はそちらに先に目を通すほうがよいかもしれません(アマゾンのリンク)。
  • 読書会で扱う第4章–第5章を事前に読んできていただくのが望ましいですが、必須ではありません。

懇親会

懇親会は湯田温泉街にあります「居魚屋 波柄」で17:00より行います。大学から湯田温泉,懇親会開場まではバス・タクシーの利用で10〜15分程度です。天然地魚コース3500円+飲み放題2000円=5500円のご負担をお願いします。

オンラインで楽しむために

当日は前田先生のご講話をUstreamで,遠隔参加者の様子をSkypeで,発表内容に 関すること・思いついたことをTwitterで発信していきます。Twitterでのハッシュタグは #kazutanR をご利用ください。なお,会場担当・小杉のアカウントは @kosugitti です。当日の空調や照明な ど,リアルタイムに連絡したいことに付きましては,Twitterでお知らせ頂ける と助かります。

問い合わせ

小杉考司(山口大学)kosugi あっと yamaguchi-u.ac.jp

参加申し込み

懇親会参加は8月20日に締め切りました。

JSLS2015

This page is for my poster presented at the 17th Annual International Conference of the Japanese Society for Language Sciences (JSLS2015) held on July 18 & 19 at the Beppu International Convention Center.

Definiteness, specificity, and Japanese speakers’ knowledge of the English article system

2-page summary [PDF] included in the Conference Handbook

Poster [PDF] (reduced to A4)

Acknowledgements

I would like to thank Yu Tamura for his help with statistical analyses. My thanks also go to Atsushi Mizumoto for reading and giving suggestions for an earlier version of this study.

References

  • Ionin, T. R. (2003). Article semantics in second language acquisition. Unpublished PhD dissertation, Massachusetts Institute of Technology.
  • Ionin, T., Ko, H., & Wexler, K. (2004). Article semantics in L2 acquisition: The role of specificity. Language Acquisition, 12, 3–69. doi:10.1207/s15327817la1201_2
  • Snape, N. (2007). Japanese speakers’ article omission in L2 English: Evidence against the Prosodic Transfer Hypothesis? In A. Belikova, L. Meroni, & M. Umeda (Eds.), Proceedings of the 2nd conference on Generative Approaches to Language Acquisition North America (GALANA) (pp. 394–405). Somerville, MA: Cascadilla Proceedings Project. Retrieved from http://www.lingref.com/cpp/galana/2/paper1579.pdf
  • Trenkic, D. (2002). Form–meaning connections in the acquisition of English articles. EUROSLA Yearbook, 2, 115–133. doi:10.1075/eurosla.2.09tre
  • Trenkic, D. (2007). Variability in second language article production: Beyond the representational deficit vs. processing constraints debate. Second Language Research, 23, 289–327. doi:10.1177/0267658307077643